2008-01-01から1年間の記事一覧

慢性疼痛患者の心療内科的治療

藤村健夫、清水夏恵、村上修一、真島一郎、下条文武、江部佑輔、齋藤功、片桐敦子、村松芳幸 慢性疼痛患者の心療内科的治療 新潟医学会雑誌 2006;120(11):616-621 全身慢性疼痛患者を主訴に心療内科を紹介された患者が、精査で原因は前立腺がんの骨転移であ…

trigger point

浦上祐司、土田隆政、眞野行生 painful trigger pointと偽性根症 脊椎脊髄 2002;15(1):31-35 trigger point a hypersiensitive area or site in muscle or connective tissue, usually associated with myofascial pain syndrome (by 国際疼痛学会) myofasci…

amazonから図書館の蔵書検索

amazon+firefox+grease monkey+javascript 上記の組み合わせでamazonのある本の表示から、特定の図書館の検索システムに連動し、蔵書検索ができるシステムがある いつも利用している新潟市立図書館用のscriptはそうるFさんが公開して下さっていて、いまで使…

amazon + 図書館2

20080621でamazonから図書館の蔵書検索のscriptをいれた。 非常に重宝していたが、新潟市図書館が検索のシステムを更新したので、使えなくなってしまった。 そこでwebを検索して、新しいscriptを作ろと思ったがうまくいかず挫折 下記まで修正した 資料の検索…

心身健康医学 2008;4(1)

金森昌彦 慢性疼痛の捉え方 心身健康医学 2008;4(1):18-25 腰椎は可動性(mobility)と安定性(stability)、神経の保護(protection)という3つの役割を持つ 慢性腰痛は「からだ」「こころ」「文化」の痛みである 国際疼痛学会の痛みの定義 不快な感覚性、情動性…

山下徳次郎 トリガーポイントが教えてくれる疼痛疾患診断の盲点 医道の日本 2004;730:55-66

腰椎椎間板ヘルニアの診断を受けたMPS 治療対象となった筋 傍脊柱筋、腰方形筋、小殿筋腸腰筋 MRI/CTで椎間板ヘルニアの所見を認めても、その所見と疼痛の因果関係を示す根拠はどこにも存在しない 多くの腰下肢痛の原因となるTPは、腰方形筋や小殿筋、梨状筋…

松原貴子、新井健一、牛田享宏 筋筋膜性腰痛症の理学療法プログラム 理学療法 2008;25(1):71-75

筋筋膜痛症候群では、過敏に痛み硬く触知されるこりおよび筋スパズムが筋の一部または数カ所に存在し、運動制限や筋力低下のほか、自律神経機能障害を併発する。 硬いしこりとして感じる硬結には、筋線維に平行な帯状やひも状のもの、結び目状や結節状のもの…

牛田享宏、大須賀友晃、神谷光広、松原貴子 筋筋膜性腰痛症の病態と整形外科的治療 理学療法 2008;25(1):65-70

腰痛は筋筋膜性のものが最も頻度が高いとされている 慢性の筋筋膜性腰痛は、腱付着部炎のような病態や慢性筋疲労の他、椎間関節障害や椎間板ヘルニアが原因となって筋緊張が亢進し、引き起こされている 起立時に上半身の体重の8割が椎間板に2割が椎間関節を…

痛みの声を聴け―文化や文学のなかの痛みを通して考える作者: 外須美夫出版社/メーカー: 克誠堂出版発売日: 2005/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る

水村和枝 筋性疼痛の末梢性機構 日本医事新報 2996;4274:26-28

筋性疼痛の神経機構についての研究は少なく、痛み治療法とも評価すらきちんとしているとはいえない 筋性疼痛評価の問題点 Fisherの疼痛計 筋だけでなく皮膚にも痛みを誘発する可能性があるうえ、疾患部位の組織の形状により圧力の伝わり方に差が生じ、閾値の…

水村和枝 筋性疼痛のメカニズムはどこまでわかってきたか 医学のあゆみ 2007;223(9):731-735

筋性疼痛は運動時痛や圧痛などの機械痛覚過敏が特徴的であり、痛みを訴える筋の中にしばしば硬結があり、そこに圧痛点がみられることも多く、その圧迫により放散痛が生じなど、皮膚痛とはことなった様相を呈する 不慣れな運動のあとに生じる遅発性筋痛 伸張…

臨床精神医学 2008;37(1) 4

村上正人 線維筋痛症候群の概念と問題点 臨床精神医学 2008;37(1):41-48 線維筋痛症候群 fibromyalgia syndrome 長時間持続する全身の結合織の疼痛を訴える慢性疼痛の代表的疾患 筋痛症はストレスに対する筋肉系の病的反応であり、身体症状と心理的諸問題の…

 丸田俊彦 慢性疼痛患者に対する精神療法的アプローチ 臨床精神医学 2008;37(1):21-27

原因の特定できない慢性疼痛の患者で、医療従事者が扱えるのは痛み行動だけである by Fordyce 一つは診察場所による患者の診断名の違いであり、2つ目は、身体的リハビリの重要性である 患者の訴えが身体的なものである限り、いかに心理的な要素が疑われよう…

細井昌子 痛みと薬物療法 臨床精神医学 2008;37(1):11-18

慢性疼痛患者の特徴 患者の不快な痛み体験が問題であるのみならず、痛み体験に対する認知(疼痛認知)が破局的であり(破局化)、痛みを訴える行動(疼痛行動)が生活障害や家族や社会システムでの役割機能障害を引き起こし、本人をとりまく家族や医療スタッ…

臨床精神医学 2008;37(1) 1

井上和秀 痛みの生理学 臨床精神医学 2008;37(1):5-10 国際疼痛学会による痛みの定義 実際に存在する、または、潜在的、あるいはそれらに関連して表現される組織損傷に関連した、不快な感覚的、情動的な経験 痛みは体温、脈拍、呼吸状態、血圧につぐ、第5の…

柴田政彦、井上隆弥、住谷昌彦、松村陽子、真下節 慢性痛患者の評価 麻酔 2008;57(11):1337-1342 痛みの診療に携わる際に麻酔科医の不得手な点としては、痛みを引き起こす疾患の診断、痛みに関連した心理の評価、痛みによって損なわれた機能の評価などが挙げ…

小柳貴裕 脊椎脊髄外科の統計学(8) 生存分析その1 脊椎脊髄 1999;12(1):45-49 観察期間の異なる全部の症例の結果を無駄にすることなく、生存している例や消息不明例、すなわち途中打ち切り例(censored data)をも分析の対象に含めて分析する方法が生存分析 e…

統計の連載 小柳貴裕医師 臨整外 36(9):1044-1047, 36(12):1427-1432,37(3):275-282, 37(6):735-741, 37(9):1095-1099,37(12):1445-1449, 38(3):325-331, 38(7):905-910, 38(10):1295-1301,39(5):680-685, 40(8):924-930小柳貴裕 整形外科と疫学 EBMという前…

動かさないということが、慢性痛症の引き金になってしまったり、慢性痛症をかえって悪化させてしまったりしている場合があるのです。 急性痛と慢性痛 慢性痛症 原因となった傷は治っているのに痛みが治まらなかったり、あるいは検査でどこにも原因らしき病巣…

痛みを知る (いのちの科学を語る)作者: 熊澤孝朗出版社/メーカー: 東方出版発売日: 2007/12メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 7回この商品を含むブログ (5件) を見る

vmware toolsのinstallについて

vmware fusion 2で、debian etch installし、さらにvmware toolsのinstallの記録 環境 hard mac mini 1.66GHz Intel Core Duo/ memory 2G/ HD 500G soft OS X leopard 10.5.5 vmware fusion 2.0 build 116369 09/14/2008 手順 vmware fusion オペレーティン…

松原貴子 慢性痛について 慢性痛の病態とマネジメントの実際 理学療法探求 2007;10:1-6

実質的な組織損傷に基づいて起こる痛みは急性痛であり、正常な生体反応として必要不可欠な感覚である。一方、あきらかな損傷のない(または損傷が治癒している)場合の痛みは症状というよりむしろ新たに発生した病気、すなわち慢性痛症として捉えるべきもの…

松原貴子 痛みのリハビリテーション 痛み治療最前線 理学療法兵庫 2006;12:10-16

国際疼痛学会の痛みの定義 組織の実質的なあるいは潜在的障害に基づいて起こる不快な感覚性情動性の体験であり、それには組織損傷を伴うものと、そのような損傷があるように表現されるものがある この定義によりキズがないのに痛い、つまり警告信号としての…

松原貴子 新たな痛みの概念 痛み治療の転換点 理学療法兵庫 2005;11:14-17

痛み系は警告信号ー防御系として原器、生命を維持するために必要不可欠な機能と言える。したがって痛み機能が正常に機能している時の痛みは、必要善であるといえる。逆に、痛み系に異常を呈した結果生じる痛みは、もはや警告信号としての役割を果たさないも…

細井昌子 p127 こころとからだ、その治療の実践

脊髄視床路は痛みの感覚成分および情動成分を末梢から中枢へと伝える。逆に、中枢から脊髄後角に痛みを調節する経路である下行性の痛覚調整系が存在し、痛みは抑制あるいは増強されている。痛みの経路は複雑であり、身体医学は、痛覚経路の一部分を対象とし…

松原貴子 p109 動いてよいのかわるいのか?筋と痛み  (注:1月から読んできた文献のなかで、最も感銘をうけた文献のひとつにあげられる by ucymtr)

患者自身が動き、考え、自身の痛みに関する認識や痛み行動を変革していくことが必要である。依存は痛みの治療を難しくしてしまう。医療者に抱く患者の依存を打破することが痛み治療の第一歩といえる キズが治れば痛みも消えるという神話に捉われることなく、…

痛みのケア 3

牛田享宏、池内昌彦、芽原泰子 p92 痛みの訴えが最も多い整形外科では 運動器の痛みであっても最終的には脳が痛みを経験、記憶している。痛みに対する耐痛域には個人差があり、精神的、社会的な要因などで、それらが複雑にからみあって痛みとして表現される…

痛みのケア 2

沖藤 晶子 p59 痛みの心理的なアセスメントとその治療 痛みは複雑なプロセスを経た不快な感覚性情動性の体験であり、心理的な要素無しに理解することは不可能である 臨床心理では精神障害も含めたあらゆる機能障害を心理的観点から観て、心理メカニズムに基…