2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

座談会 線維筋痛症に対する心理的アプローチ

橋本亮太、水野泰行、柴田政彦 座談会 線維筋痛症に対する心理的アプローチ Pracrtice of Pain Management 2014;5(2):72-80 水野 線維筋痛症の患者さんでも、痛みによって社会的な活動が制限された結果、意識が痛みにむきやすくなって慢性化している方や、逆…

 丸田俊彦 心と身体のインターフェース 慢性疼痛とコンテクスト Practice of Pain Management 2014;5(2):100-104

慢性疼痛と間主観的理解 痛み知覚をどう体験し、その体験をどう表現するかは、周囲の環境との相互作用によって決まる ソーシャル・リファレンシング(社交的参照)は、そうした主観的体験が社会的・社交的な表出へと変形する一例である 痛み行動の意味は、そ…

2014/06/25 第12回 認知行動療法の技法群 (3) 認知療法2 介入 認知再構成 自動思考を適切なものに変えていく 認知療法的な介入の特徴 状況(ディレクターの表情が曇る)その時浮かんだ自分の考え(なんかやっちゃったかな?)感情(気持ちの種類)%(もやもや6…

臨床が変わる! PT・OTのための認知行動療法入門作者: マリーダナヒー,ケイトデヴィッドソン,マギーニコル,Maggie Nicol,Kate Davidson,Marie Donaghy,菊池安希子,網本和,大嶋伸雄出版社/メーカー: 医学書院発売日: 2014/04/18メディア: 単行本この商品を含む…

リエゾン診療が教えてくれたこと

大谷晃司 リエゾン診療が教えてくれたこと 理学療法magazine 2014;1(1):31-36 整形外科患者の特徴 主訴は、「痛み、しびれ」「機能障害」および治療に対する「満足度」に分けることができます。 非特異的疼痛を訴える整形外科患者の特徴 患者の性格・人格的…

松平浩 現代社会と腰痛 ストレスと非特異的腰痛の関係 理学療法magazine 2014;1(1):23-30

非特異的(腰痛)たる所以として、通常の画像検査が基本的に痛みの原因を語らず、汚予測にもならないことが挙げられます。 病因の正確な把握は難しいものの、腰痛、とくに慢性腰痛は「生物・心理・社会的疼痛症候群」であるという認識に変換されました。 画…

2014/06/18 第11回 認知行動療法の技法群 (3) 認知療法1 認知療法の位置づけ 状況、自動思考(”なんか、やっちゃったかな?”)、気分感情、行動、身体反応 認知療法の考え方 通常の考え方 嫌な出来事→嫌な気持ち 認知療法の考え方 出来事(変更不可能)→認知(…

2014/06/11 第10回 認知行動療法の技法群 (2) 集中的・持続的エクスポージャー エクスポージャーのバリエーション 基本パラダイム 短時間/段階的 持続的/集中的 提示モード 現実場面 イメージ想起 付加手続き 拮抗・中和反応/儀式妨害/情動価強調の有無 …

痛みのマネジメント update 基礎知知識から緩和ケアまで 日本医師会雑誌 第143巻 特別号(1) 生涯学習シリーズ 86

松平浩 21世紀型の腰痛の捉え方とアプローチ エビデンスを踏まえた最近の話題 日本医事新報 2013;4568:40-47

松平浩 知っておきたい非特異的腰痛の知識 疫学的なglobal知見を踏まえて ペインクリニック 2014;35(5):625-632

苦しみを悩めない好青年の慢性痛の病理 若年性の麻痺を伴った下肢痛

川井康嗣 苦しみを悩めない好青年の慢性痛の病理 若年性の麻痺を伴った下肢痛の症例経験 ペインクリニック 2014;35(4):521-527 私にとって衝撃だったのは、その患児は心理的になんらかの異常性や社会的な問題が存在していないように見え、すべてに優れた好青…

転換メカニズムより難治化した運動器疼痛:整形外科臨床における心身

二階堂琢也、紺野愼一 転換メカニズムより難治化した運動器疼痛:整形外科臨床における心身医療の実際 ペインクリニック 2014;35(5):659-671 整形外科医は身体所見や画像検査を重要視する傾向が強い。しかし、身体所見や画像所見だけでは、合理的な説明がで…

腰痛は単なる痛みの問題ではない 寿命、がんなどとの関係

紺野愼一 腰痛は単なる痛みの問題ではない 寿命、がんなどとの関係 理学療法 magazine 2014;1(1):11-15 欧米の臨床疫学研究 腰痛の社会的背景 文化、社会階級(地位)、教育、仕事の満足度と社会心理的側面、雇用管理と労働関係、失業、早期引退、労災補償、…

菊地臣一 腰痛、その不思議なるもの 理学療法 magazine 2014;1(1):4-10

近年の腰痛に関する科学の発達は、注目すべきいくつかの謎や不思議の一端を明らかにしました。 一つは、腰痛の発生、増悪・遷延化には私達が認識している以上に早期から解剖(生物)学的因子のみではなく、心理・社会的因子が深く関与しているという事実です…

ペインクリニシアンのためのパフォーマンス学

佐藤綾子 ペインクリニシアンのためのパフォーマンス学 ー傾聴における非言語的表現を中心として ペインクリニック 2014;35(4):477-486 医師が単に患者の言葉を聴くだけでなく、その心の中の痛みの感情まで目を凝らし、耳を傾ける必要がある。これがスピリチ…

2014/05/28 第9回 認知行動療法の技法群 (2) エクスポージャーの基礎とその段階的な進め方 エクスポージャーとは 暴露、なにかにさらす 消去 extinction 繰り返し刺激にさらされ反応しなくていいことを体験的に学ぶこと 回避 avoidance 恐怖嫌悪を生起させる…

2014/05/28 第8回 認知行動療法の技法群 (1) 応用行動分析 II Antecedent, Behavior, Consequence その文脈に則したQOL 生活の質の拡大 行動には必ず機能がある オペラント条件付け 特定の環境変化を随伴させることによって、その直前の特定の反応の正規確率…