2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

町田英世,吉川悟,中井吉英 痛みに対するナラティブセラピー 痛みと臨床 2005;5(3):312-317

NTの問題の解消 対話を通して、個々の痛みの意味合いは変化し続け、患者の治療者が共同して問題の解消が目指される方向性を表現をしている 生物学的立場に立つ医療者は、痛みが問題であって、痛みを起こす心因や人間関係に病因(問題)をもとめる状態になっ…

痛みと臨床4

早川 洋 痛みに対する心理療法 家族療法 痛みと臨床 2005;5(2):205-210 システムズアプローチでは、因果関係を一方向的直線的にではなく、双方向的、円環的に考える 取り扱う問題は過去や未来の出来事でなく、現在の相互作用である システムズアプローチ 個…

細井昌子、久保千春 疼痛性障害 痛みと臨床 2004;4(4):289-295

痛みは中枢神経でさまざまな修飾をうけることが明らかになったおり、プラセボ鎮痛や気晴らしの痛みへの効用を示唆する科学的根拠が示されつつある 疼痛性障害の治療の対象は過度の疼痛の訴えである疼痛行動である 器質的機能的心理的病態の複合した病態であ…

痛みと臨床3

野添新一、長井信篤、鷲山健一郎 難治性疼痛の治療 心理生物学的視点から 痛みと臨床 2003;3(4),390-397 慢性、難治性の痛みは生物学的に心理社会因子が関連しあって発現する 難治性の痛みの背後には、未解決のジレンマがあり、それに気づくことが解決への第…

町田英世、中井吉英 心療内科からみた疼痛発生のメカニズム 痛みと臨床 2003;3(1):73-77

痛みは多因子によって構成される症候群であり、そこに客観的診断で枠をはめようとするために歪みを生む Loeser 疼痛感覚 神経系による有害刺激の近く 苦痛 疼痛感覚から生じた陰性の情緒反応 疼痛行動 疼痛を表現するさまざまな行動 疼痛は多因子により影響…

雑誌 痛みと臨床2

細川豊史 神経因性疼痛(ニューロパシックペイン)の機序 痛みと臨床 2003;3(1):2-9 神経因性疼痛とは、神経系の損傷あるいは機能異常によって生じる疼痛 神経因性疼痛の発現には末梢神経系、中枢神経系、交感神経系の機能的、器質的変化が複雑に関与している …

本田哲三、中島恵子 認知行動的アプローチ 痛みと臨床 2001;1(3):306-310

IASP international association on study on pain 1986 疼痛 実際のおよび潜在的な組織に関係、あるいはそのような損傷に関連して述べられるような不快な知覚および情動的な体験 急性疼痛、難治性疼痛 侵害刺激を主因とする局所の疼痛であり多くは炎症症状…

本田哲三:疼痛性疾患の診断と治療 精神科 2004;4(2):101-108

疼痛理論の変遷 1664 デカルト Rene Deartes 疼痛は感覚的経験の一つであり、その程度は概ね組織損傷の程度に一致する 1959 Engel 器質的原因に乏しい痛みの訴えを心因性疼痛と名付けた 1965 Melzack & Wall Gate Control Theory 疼痛体験は単に末梢から中枢…

丸田医師の古い論文が手に入ったので追加

丸田俊彦 痛みと心身医学 心身医 1992;32(2):98-103 医療技術の急激な進歩と医療の極端な専門家の中で、医療従事者全体が心理的な問題に対して、時間を割く余裕を失い、その結果、身体疾患と心の問題の分離がさらに進みつつある 疾患局所に科学的な治療を施…

 #3 下荒神武.竹林直紀,中井吉英 心療内科からみた難治性疼痛の基礎と臨床 痛みと臨床 2001;1(3):255-262

慢性疼痛に関与する要因は、器質的、機能的、心理社会的、行動的である。これらの要因の関係性は個別性である。したがって疼痛のみに焦点をあてず、疼痛をもった患者に焦点をあてる医療、すなわち全人的医療と、各要因に関する専門家とのチーム医療および患…

雑誌 痛みと臨床

#1 灘岡壽英 精神科からみた疼痛性障害の診断 痛みと臨床 2001;1(2):231-233 痛みは主観的なものでありそれを体験している人が周りの人に伝えることによってはじめてその存在がわかる 慢性疼痛患者については主観的な体験としてのいたみよりも患者が示す疼痛…

#2 宮川眞一、中井吉英: 高齢者への心身医学的アプローチ Geriatric medicien 2002;40(10):1439-1442

文献1 慢性の疼痛を訴える患者を診察する際には、疼痛に対する治療だけでは不十分であることが多く、心理・社会的要因まで含めた病態の評価と治療介入が必要とある 高齢者の慢性疼痛の病態における特徴 老化の定義ー加齢による生殖能力の低下や死亡率増大を…

雑誌 Geriatric medicine

#1 建部佳記、野添新一: 高齢者の慢性疼痛障害 Geriatric medicine 2002;40(10):1413-1418

慢性疼痛

慢性疼痛は従来精神科、心療内科で取り扱われている。外国ではpain management centerで集学的治療が行われている。丸田俊彦医師は慶応卒でMayo clinicのpain manegement centerの創設時にレジデントとして参画。現在 埼玉県立精神医療センター院長。下記が…

痛みの定義

痛みの定義 国際疼痛学会 International Association for the Study of Pain (IASP) 1986 組織の実質的あるいは潜在的な障害に結びつくか、このような障害を表す言葉をつかって述べられる不快な感覚・情動体験である An unpleasant sensory and emotional ex…

はじめに

目的:読んだ文献の記録を残す 興味ある分野:慢性疼痛、痛み、転移性脊椎腫瘍 英文論文であればpubmedがあるので、抄録の入手は容易。邦文は、勤務先が医中誌の法人契約をしているので、検索および抄録を読むことができる。最近はgoogle scholarも文献検索…