2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

筋痛の診断と治療

青木吉嗣、鈴木友子 筋痛の診断と治療 MB Orthop 2011;24(5):143-152 筋痛のメカニズム 筋肉の感覚器は、筋紡錘、腱器官、パチニ小体、パチニ様小体、自由終末などであり、筋線維そのものにはなく、筋線維を含む軟部組織(筋膜)、細動脈の周囲および筋腱接…

清水由江、細井昌子、久保千春 慢性疼痛―身体医療と精神医療の境界疾患 精神科 2006;9(4):279-287

Bonica 慢性疼痛の定義 急性疾患の通常の経過あるいは外傷の治癒に相当する期間を一ヶ月以上超えて持続するか、継続する痛みの原因となる慢性の病理プロセスと一体となっている疼痛、もしくは数ヶ月から数年の間隔で反復する疼痛 国際疼痛学会痛みの定義 組…

慢性疼痛治療の新戦略

RD フィールズ 慢性疼痛治療の新戦略 日経サイエンス 2010;40(2):37-44 けががなおったにも関わらず、いつまでも消えない慢性疼痛に苦しむ人は少なくない。その多くは、興奮しすぎた痛み感知ニューロンが、理由もなく痛み信号を出し続けることが原因だ。 神…

松原貴子 痛みを伴う歩行の見方と理学療法 奈良勲編:歩行を診るーそこからの理学療法実践の展開 文光堂 2010 p331-339

痛みは決して時間的経過によって分類・定義されるものではない 急性痛は侵害刺激に対し痛覚系が正常に機能して発生する痛みであり、生体にとってきわめて重要な警告信号であるとともに、生命を維持するために必要不可欠な機能である 慢性痛は痛覚系に異常を…

変形性膝関節症

池内昌彦 変形性膝関節症 MB Orthop 2011;24(5):83-89 レ線でOAと診断されても、痛みを伴うものはわずか20-40%程度であり、X線学的膝OAの重症度と痛みの程度は乖離している 軟骨が摩耗あるいは骨が増殖した状態そのものは、かならずしも痛みの発生とは関係し…

慢性疼痛を呈した高齢者に対する動作療法の試み

竹田伸也 慢性疼痛を呈した高齢者に対する動作療法の試み 心理臨床学研究 2009;27(5):524-533 行動療法では、疼痛体験に基づく行動を痛み行動とし、痛み行動が強化されるような条件下で慢性疼痛が持続するという理解に基づき、痛み行動を強化しない環境調整…

自分で痛みを管理しよう

自分で「痛み」を管理しよう―慢性痛に順応する積極的取り組み作者: Michael Nicholas,Lois Tonkin,Lee Beeston,Allan Molloy,坂本篤裕,河原裕泰出版社/メーカー: 真興交易医書出版部発売日: 2011/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 18回この商品を含む…

痛みをやわらげる科学

痛みをやわらげる科学 痛みの正体やその原因、最新の治療法までを探る (サイエンス・アイ新書)作者: 下地恒毅出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2011/09/16メディア: 新書購入: 8人 クリック: 64回この商品を含むブログ (6件) を見る