北原雅樹
北原雅樹:痛覚変調症:混乱に彩られた方便 MB Orthop 37(10):191-199,2004 痛覚変調症の定義 侵害受容の変化によって生じる痛みであり、末梢の侵害受容器の活性化を引き起こす組織損傷またはそのおそれがある明白な証拠、あるいは痛みを引き起こす体性感覚…
北原雅樹 ペインクリニックは日日是好日 LiSA別冊 ’19(春)59-63 この症例以降、こじれた慢性痛の診療には臨床心理士の参加が不可欠であることをさらに強く確信した ペインクリニックでは医療分野だけでなく、福祉や社会制度まで幅広く浅い知識をもっているこ…
北原雅樹:「眠れない」にどう対処するかー睡眠薬処方の前に考慮すべきこと. プラクティス, 35:64-65,2018 十分な休息がとれなければ心身の疲労が取れず、慢性痛が寛解するのは困難である 慢性痛と睡眠障害とには密接な関係があり、慢性痛患者お約90%が睡…
平林万紀彦、北原雅樹:慢性痛に対する睡眠薬の使い方と心構え. プラクティス, 35:177-178,2018 われわれは1日のうち約1/3を寝て過ごすが、睡眠は「疲労回復」と「脳の情報処理・記憶定着」のために必要と考えられている。慢性痛患者が良質な睡眠を喪失する…
非がん性慢性疼痛に対するオピオイド鎮痛薬長期使用の問題点 嗜癖 内分泌系、免疫系への影響 副作用にともなうコストが無視できない 有効性 内分泌系への影響 視床下部−脳下垂体−性腺系、視床下部−脳下垂体−副腎系 性腺機能不全の症状 性欲減退、生理周期異…
生物医学モデル 痛みには生物医学的原因(たとえば急性虫垂炎や、外傷による骨折など)が必ずあり、その原因を物理的治療法(手術や薬物療法など)で除去すれば痛みは必ず寛解し、いたみの寛解は患者の機能障害の減少に直結するというある意味ごく当たり前の…
MPSとは、「骨格筋の中の筋性のトリガーポイント(trigger point;TP)に起因する感覚・運動・自律神経系の複合的症状」と定義されている。 TPとは、「骨格筋またはその筋膜の索状硬結(taut band)内にある極めて過敏性の高い点。圧迫することで痛みを生じ、特徴…