2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧
生存時間分析 時間軸を拡張、生存期間そのものを扱う 一個体に対して一度だけ起こる事象を生存時間分析でイベントという 中途打ち切り(センサー) 研究打ち切り時にイベントが発生していない 右側打ち切り カブランマイヤー法 観察期間内のイベント発生まで…
それについての文献をあつめ、読んだメモ#1 佐藤俊哉 ヘルスサイエンスのための統計科学4 初歩の生存時間解析 医学のあゆみ 1995;173(12):987-993 生存時間解析 何か反応がおこるまでの時間をエンドポイントとした場合のデータ解析 打ち切りデータが存在する…
外側侵害受容系 bottom-up 外側視床核から主に投射を受け、SI,SII,島皮質が含まれる 痛みの場所強さの弁別などに関わる 内側侵害受容系 top-down 内側視床核から主に投射を受け、前帯状皮質、前頭皮質が含まれる 痛みの情動や認知に関わる bottom-up成分はto…
Aδ線維を上行するfirst painに関連する脳活動 刺激対側半球では島、帯状回および視床、SII これらの部位がヒトの痛覚認知に重要な役割を果たしている SIIは侵害性刺激の性質認知にかかわり、島はその情動的認知にかかわるのではないか 視床-SI-SIIの経路が刺…
皮膚の痛みは鋭く、局在がはっきりしているのに対して、筋などをふくめた深部感覚は鈍い痛みが多く、局在がはっきりしない 筋肉 求心性に伝達されるのは筋紡錘からの位置情報と痛み 炎症状態や訓練後、pHが低下 骨 骨、骨膜が痛みの起源 それ以外の起源もあ…
小川節郎 痛みと交感神経活動 医学のあゆみ 2004;211(5):421-424 痛みの悪循環 痛み刺激が末梢神経から脊髄に入ると、反射性の運動神経興奮により筋の緊張が高まり、交感神経の興奮によって血管が収縮する このため局所の血流が減少し、筋の代謝亢進とも相ま…
ORCA愉快日記にamazonと図書館の蔵書検索についての記載あり これを参考に私の環境に導入 必要なもの firefox (最近ver3がreleaseされた) これにfirefox add-onのgreaseMonkeyをinstall GreasemonkeyでAmazonから探せる図書館まとめに各地域の図書館のscript…
痛みの基礎と臨床作者: 緒方宣邦出版社/メーカー: 真興交易医書出版部発売日: 2003/10メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 緒方宣邦編 痛みの基礎と臨床 医学部図書館で借りた。p215 牛田享宏 neuroimagingによる神経因性疼痛…
脳機能イメージング研究の原理 神経活動の増大に伴い、その酸素およびブドウ糖代謝が増加し、同時に、その近傍の血管が拡張し脳血流が増大する PET,SPECT-ブドウ糖代謝や血流変化を検出 fMRI-放射性同位元素を使用せずに脳血流変化を捉える(血液中のヘモグ…
柿木隆介,乾幸二,秋云海,王暁宏,Tran DT,中田大貴 痛覚認知のイメージング 神経進歩2004;48(2):261-273 1990年代 痛み刺激に対するPETの報告多い ほぼ共通した部位 刺激対側半球では、島、帯状回、および視床 刺激同側半球では視床、島、SII,運動前野, 基底…
nociceptive system nociceptive receptor - Aδ,C fiber 脊髄後角 2種類 特異的侵害受容細胞(nociceptive receptor) I層, 広作動域細胞(wide dynamic range, WDR) V層 脊髄視床路 spinothalamic tract, STT I層 外側STT, V層 腹側STT 視床 I層-VMpo (poster…
脳磁図は時間分解能が高く、初期反応の時間的情報を得るのに適している. fMRIは空間分解能が高いので詳細な活動部位の解析に適する 脳磁図による研究 SI活動 主に刺激部位の同定に関わる 触覚の際には2つの異なるSI領域(3B野と1野)が連続して活動、痛覚では…
筋肉痛に応じる脳部位についての報告 筋痛み刺激に応じる脳部位と皮膚痛み刺激に応じる部位は類似している 皮膚痛、筋痛で脳血流の増加が見られた部位 反対側の二次体性感覚野、下頭頂小葉、前部島皮質、視床および同側の小脳 前部帯状回 痛みに対する感情的…
痛みは過去の体験や思い込みによってその主観量が大きく変わる 痛みの予期、実際の痛み体験、さらに思い込みによる鎮痛効果に関する脳活動を観察 サルの前帯状回 不快感などの情動的要素に関わる 痛みの体験そのものに応じて活動を示した脳領域 第一次、第二…
痛覚伝達経路 大別して2経路 内側系 脊髄後角第I層ー視床VMpo核-島や辺縁系(lamina I-VMpo-Insula pathway) 痛みの感情情動面や自律神経系 外側系 脊髄後角第II層-視床VPL核-第一次体性感覚野(lamina V-VPK-SI pathway) 痛みの判別的側面(痛みの強さや場所…
ナースのための行動療法―問題行動への援助 (1982年)作者: 大橋正洋出版社/メーカー: 医学書院発売日: 1982/02メディア: ?購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る ナースのための行動療法 大橋正洋訳 WE Fordyce マーケットプレイスにもな…
痛み関連脳領域(pain-related brain regions)/ペインマトリックス(pain matrix) Tsuji ヒトの脊髄では2つの異なる経路が、それぞれ異なった伝導速度で侵害情報を伝えている、またそれぞれに脊髄視床路が視床の異なる部位を通って痛み関連脳領域に情報を伝え…
痛みを連想させる写真を被験者にみせて、自分の痛みとして想像させた時の脳活動をfMRIで記録したところ、第二次体性感覚野、島、帯状回といった痛み認知に関与する部位の血流が有意に上昇することを発見 痛みの感情の脳活動は、うつ状態や痛みの状態と相関し…
患者として痛みを受容する場合、痛みは単なる感覚という観点を超えて、実際には、さまざまな事象が融合した主観的な感覚情動体験として経験することになる。 痛みの評価法はVAS,MPQ,SF-36等あるが、元来が主観的なものを評価しているため、再現性などの面を…
乾幸二 ヒト侵害受容系の電機生理的検索 ペインクリニック 2006;27(12):1505-1517 脳波や脳磁図は脳深部の活動に記録には不向き 痛みは特有の体験であり、視覚や聴覚などの他の感覚系、あるいは体性感覚の中でも、触覚や圧覚にはない特殊な脳活動が生じてい…