2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

社会的疎外と慢性痛の転帰:「町医者の視点」からみた慢性痛の5症例

亀澤隆司 社会的疎外と慢性痛の転帰:「町医者の視点」からみた慢性痛の5症例 ペインクリニック 2014;35(3):379-386 症例1、2とも神経ブロックのみでよくなったとは考えられず、医師が痛み認めたことにより軽快した考えられる 医療機関も認知症のある高齢者…

テストバッテリーを用いた心理アセスメント 自己主張困難を抱えた思春期女性の慢性痛の一症例

笠原諭 テストバッテリーを用いた心理アセスメント 自己主張困難を抱えた思春期女性の慢性痛の一症例 ペインクリニック 2015;34(11):1555-1563 「心因」とは環境的な要因であり、「普通の意味での”外”でもできごとでも、”こころ”の中の意味性をもって生じる…

医療不信による慢性痛の治療

末次啓子 医療不信による慢性痛の治療:患者の体験レベルからの考察 ペインクリニック 2015;34(9):1289–1294 医療処置による発症なので発言にも注意を要するが、患者は受傷して以来、誰にも弱音を吐いていないように感じられたので、「ひどい目に遭いました…

連載を終えるにあたってー慢性痛診療におけるサイエンストアート

伊達久 連載を終えるにあたってー慢性痛診療におけるサイエンストアート ペインクリニック 2015;36(12):1695-1701 細井先生の外来を見せてもらった第一印象は、「痛みにニュートラルである」ことだった。それまではペインクリニックの現場では、痛みのことを…

適切な心理的距離を保つことが有用であった慢性痛の2症例

境徹也 適切な心理的距離を保つことが有用であった慢性痛の2症例:患者の思い込み、医師の思い込み ペインクリニック 2015;36(11):1551-1559 大学のペインクリニックに紹介される患者の多くは、単純に良くなることは少ない。そのため長期化することも多い。…

神経障害痛患者に対する27年にわたる治療方針の変化

渡邉恵介 神経障害痛患者に対する27年にわたる治療方針の変化:リハビリテーションへの動機付けが困難であった患者と新しい治療関係構築に至った治療者の気付き ペインクリニック 2015;36(10):1381-1388 罹患期間が長ければ長いほど、痛み行動が習慣化して…

旭川医科大学病院緩和ケア診療部

阿部泰之 旭川医科大学病院緩和ケア診療部 Practice of Pain Management 2015;6(3):170-175 患者さんは、身体的な問題だけでなく、常に心の問題も同時に抱えており、痛みについて「ここは身体の問題」「ここからは心の問題」と明確に分けることはできません…

虚偽性障害、および転換性障害および疼痛性障害CRPS

水野泰行 虚偽性障害、および転換性障害および疼痛性障害CRPS ペインクリニック 2012;33(8):1089-1097 症状の意図的な産出は虚偽性障害または詐病であって、転換性障害や疼痛性障害における症状、たとえば疼痛の場合、患者は本当に痛いのである 虚偽性障害と…

Intensity of chronic pain - The wrong metric?

Ballantyne JC et al : Intensity of chronic pain - The wrong metric? N Engl J Med 2015;373:2098-2099 Achieving a balance between the benefits and potential harms of opioids has become a matter of national importance. it produced what has be…