2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

臨床医のための痛みのメカニズム

臨床医のための痛みのメカニズム作者: 横田敏勝出版社/メーカー: 南江堂発売日: 1997/06メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 絶版。 一時高騰(2017/8ころ3万円)していたが、値段がこなれてきた(2000円台)ので、歴史的な資料として購入 初版 199…

日本は慢性痛にどう挑戦していくのか

日本は慢性疼痛にどう挑戦していくのか作者: 一般社団法人医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団出版社/メーカー: 薬事日報社発売日: 2017/11/20メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る

CRPSの深部組織の痛みのメカニズム

住谷昌彦、大住倫弘 CRPSの深部組織の痛みのメカニズム PAIN RESEARCH 2017;32:8-12 CRPSの病態については、四肢末梢(末梢神経系と脊髄および筋骨格系)の異常説と脊髄上位中枢神経系(特に脳)の異常説の2者に大別される 四肢末梢説 神経障害性疼痛 特徴…

難治性疼痛に対する神経リハビリテーション治療

穂積淳、大住倫弘、緒方徹、住谷昌彦 難治性疼痛に対する神経リハビリテーション治療 麻酔 2015;64:734-740 四肢切断後の幻肢痛患者を対象とした脳機能画像研究からは、大脳/脊髄上位中枢レベルでの機能再構築(reorganization)が神経障害性疼痛の発症基盤と…

痛みの感覚要素の大脳認知メカニズム

井上玲央、住谷昌彦、穂積淳、緒方徹、熊谷晋一郎、山田芳嗣 痛みの感覚要素の大脳認知メカニズム 麻酔 2014;63増刊:S44-S49 鏡療法 皮膚表面(ナイフで刺されているような、電気ショックのような)で感じているような痛みには無効、深部感覚(関節で捻られて…

幻肢痛の発症における大脳運動野の関与

住谷昌彦、宮内哲、植松弘進、四津有人、大竹祐子、山田芳嗣 幻肢痛の発症における大脳運動野の関与 麻酔 2010;59(11):1364-1369 幻肢痛の痛み 皮膚表在感覚に関連した疼痛 刃物で裂かれるような、電気が走るような、しみるような 運動感覚(自己受容感覚)…

身体知覚と運動学習 

森岡周 身体知覚と運動学習 四国理学療法士会学会誌 2011;(33): 5-8 身体帰属感 (sense of self-ownership)は、視覚と体性感覚が時間的・空間的に一致する(整合性)ことで生まれるが、逆に一致しないとそれを喪失してしまう 責任領域 頭頂葉と運動前野 体性…

悲しみと痛みと認知の中枢

仁井田りち、三村將 悲しみと痛みと認知の中枢 BRAIN and NERVE 2017;69(4):417-426 後部帯状回(23野)はデフォルトモードネットワーク(DMN)のハブであり、アルツハイマー病において早期に解剖学的結合が低下する部位である 前部帯状回(24野)はDMN,ワーキン…

ペインリハビリテーションの方向性  臨床と神経科学の融合

森岡周 ペインリハビリテーションの方向性 臨床と神経科学の融合 物理療法科学 2014:21:1-8 疼痛の3つの側面 感覚的側面 体性感覚野 情動的側面 扁桃体、島皮質、前帯状回 認知的側面 後頭頂葉(身体イメージ) 不動や運動抑制に基づいた痛みの慢性化プロセス…

ニューロリハビリテーション

大住倫弘、森岡周 ニューロリハビリテーション 2016;204;40-44 末梢神経に損傷が生じるとS1,M1,補足運動野の活動が徐々に変容。これらの脳領域は感覚運動ループを構成する重要な脳領域 ひとたび患肢を使用しないことの学習(学習性不使用 learned non-use)…

複合性局所疼痛症候群の身体イメージの変容とリハビリテーション

身体イメージ 「自己の全身について、ヒトが形成する心的な画像」 アメリカ心理会 CRP患者が主観的に感じる「身体の大きさや形態の歪み」と痛みの関連性に関する議論が盛んに行われている 過去の臨床研究においてCRPS患者は主観的な手の大きさを実際の手より…