2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

入門 医療統計学―Evidenceを見出すために作者: 森実敏夫出版社/メーカー: 東京図書発売日: 2004/07/01メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 30回この商品を含むブログ (3件) を見る 生存時間分析についての平易で、かつソフトの使用例まで出ている本を探して…

p296 牛田享宏、大須賀友晃 整形外科の視点からみた集学的治療

慢性腰痛においては、いうまでもなく患者さんの生い立ちや社会生活環境、心理的要因などが大きく過重しており、単なる椎間板変性やその他の局所要因のみで説明を行うことは、治療においても誤った方向に進めていく結果になりかねない。 目指すもの 痛みの除…

p288 智原栄一 麻酔科医の立場から 他職種と連携していかに疼痛と和解する物語を導くか

前医における検査や診断の過程をていねいに説明するだけで、思いのほか患者が落ち着き、かつ感謝された経験をお持ちの医師は少なくないであろう 慢性疼痛の場合は、疾病と患者の関係は、急性疾患と比べてより緊密なものである。疾病を病害として否定すること…

慢性疼痛の理解と医療連携 3

p280 山口佳子、熊澤孝朗 慢性疼痛治療における連携医療の現状 慢性痛の定義 1994 IASP 時間経過に基づいた慢性痛の定義は不適当である 原則として、痛みに特効する療法に基づいた治療、あるいは非麻薬性鎮痛薬のような痛みのコントロールの決まりきった方法…

慢性疼痛の理解と医療連携  2

p256 永田勝太郎 慢性疼痛の心理療法 慢性疼痛は機能的身体疾患に属する。これはもともと健常な心身に、患者固有の生き様(生活習慣)が絡んで、生体のホメオスタシスに歪みが生じて発症してくる疾患といえる。 器質的病態の身体的病因検索を中心としたpatho…

p35 中井吉英,阿部哲也,水野泰行 心身症としての慢性疼痛の病態

p14 住谷昌彦、柴田政彦、山田芳 、真下節 神経障害性疼痛における医療連携

神経障害性疼痛 1994 IASP 神経系の一時的な損傷が機能障害によって引き起こされた疼痛と定義、臨床に即した神経障害性疼痛の定義には議論の余地があった 2008 IASP 神経障害性疼痛分科会 体性感覚系にたいする損傷や疾患によって直接的引き起こされる疼痛 p…

心身医学の医学医療モデルはbio-psycho-social medical model 多因子が関与する病態では、個々の因子への分解が不可能で意味を持たない 全体としてのシステムや各因子間の相互作用、関係性が重要 心身は不分離であり、多因子的な考察法が必要である 心身医学…

慢性疼痛の理解と医療連携  1

p 2 花岡一雄,有田英子, 井手康雄、田上惠 侵害受容性慢性疼痛疾患 痛みの定義 IASP 実際の組織損傷、あるいは潜在的な組織損傷と関連した、または、このような組織損傷と関連して述べられる不快な感覚的情動的体験 痛みの実態を認識することは難しい 痛み …

慢性疼痛の理解と医療連携作者: 宮崎東洋,北出利勝出版社/メーカー: 真興交易医書出版部発売日: 2008/07メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る

p 242 三木健司、行岡正雄 線維筋痛症の臨床最前線

成因 下行性疼痛抑制系の異常、中枢の感作 慢性痛の原因 組織損傷 nociceptive pain、神経障害 neuropathic pain、大脳中枢に関連する痛み psychogenic neuropathic painにはNSAIDsは効かない 投薬治療 SSRI,ノイロトロピン 抗うつ剤 効果は数週単位で評価,…

p 206 池内昌彦、牛田享宏 変形性膝関節症の臨床最前線

変形性膝関節症における疼痛の発生源 関節軟骨と半月板の無血行野を除きほぼすべての組織に疼痛伝達に携わるAδやC線維および自由神経終末が分布する 多くのOA膝の疼痛源は5mlのブピバカインが浸潤しうるような関節内組織に限局している 膝OAの疼痛源として関…