谷川浩隆
心身医学的アプローチは精神科や心療内科だけではなく、身体疾患を診るすべての診療科が取り入れるべき方法論であり、運動器疾患を扱う整形外科でも当然必要である 運動器疼痛の原因に心理的要因が関与していても、患者自身には疼痛という身体症状として感知…
口腔や顔面の疼痛の症状は頚部痛や肩こりなどの整形外科で扱う運動器疼痛と類似している点が多い 精神科を受診する患者は身体症状の原因が心理的なものであるとみずから気づいているのに対し、整形外科を受診する患者は、たとえ心理的原因があってもそれを認…
変性疾患などの器質的疾患をベースにした運動器疼痛の症状の消長には、心理社会的要因が深く関与していることがある。しかし心理社会的要因をもつ患者ほど、疼痛の原因はあくまで器質的なもののみであると確信し、自己の心理的要因をことさら否定しているこ…
運動器不安定症 高齢化により、バランス能力および移動歩行能力の低下が生じ、閉じこもり、転倒リスクが高まった状態 運動器不安定症では転倒しやすく運動機能や生活機能が低下する状態になるため生活機能低下病とも考えられる 運動器疾患と心身症 painful d…
機能性身体化症候群 functional somatic syndrome 線維筋痛症や過敏性腸症候群など明らかな器質的異常がないにもかかわらず日常生活に著しい機能障害をきたす症候群 腰痛症もこれに含めている教科書もある painful depression 痛むうつ うつや焦燥感などの気…
機能性身体化症候群 functional somatic syndrome 線維筋痛症や過敏性腸症候群など明らかな器質的異常がないにもかかわらず日常生活に著しい機能障害をきたす症候群 痛むうつ painful depression うつや焦燥感などの気分不調を痛いという表現に置き換えてい…
慢性疼痛 心理社会的要因が深く関与 患者は自分自身の身体症状の原因が器質的なものであると強く確信している 心療整形外科 心因性の運動器機能障害について、心身医学的な視点からのアプローチが整形外科でも必要とされている 疼痛により筋緊張が高く、関節…