西原真理

精神心理的な要因に影響されたしびれ、ふるえ、めまい

西原真理 精神心理的な要因に影響されたしびれ、ふるえ、めまい medicina 61(7):1132-1136,2024 機能性精神障害について、もっともよく間違えられているのは、除外診断が基本だと考えることである 最近は基本的に「陽性徴候」から診断すべきとされている 機…

神経障害性疼痛以外の慢性疼痛に対する抗うつ薬の位置付け

西原真理 神経障害性疼痛以外の慢性疼痛に対する抗うつ薬の位置付け ペインクリニック 45(6):579-585 慢性疼痛の抗うつ薬の効果が出現するまで2週間程度かかる 抗うつ薬が脳内に入ればすぐにでも効果が出ることになるが、2週間かかる モノアミン仮説は今で…

慢性疼痛に対する薬物療法

西原真理、藤田貢平 慢性疼痛に対する薬物療法 精神医学 67(8):1136-1140 最近の研究では薬の漸減について取り上げられ始めており、薬を減らすことで痛みが改善できるというデータは極めて重要である 睡眠についてはメラトニンやオレキシン受容体拮抗薬の痛…

超高齢期の慢性疼痛・身体症状症

西原真理 超高齢期の慢性疼痛・身体症状 精神医学 64(1):49-55,2022 ここでSSD(身体症状症)について確認しておくと、DSM-5で、以前の診断基準からMUSを取り除き、さらに心因を取り除いている。しかし、やはりその本態にはヒステリーのcontextが脈々と受け…

慢性腰痛患者への接し方関わり方

西原真理 慢性腰痛患者への接し方関わり方 MB Orthop 37(6):43-49,2024 痛覚変調症 Kosek 痛覚変調性疼痛のグレーディングシステム 痛覚変調性疼痛の病態は痛みだけでなく他の感覚への過敏性、睡眠、易疲労性、認知機能障害などを含めていることには注目した…

西原真理 腰痛の心理的因子とはなにか modern physician 2013;34(3):280-283

腰痛の場合には外因性の痛み刺激がトリガーとなり、時間的経過の中で心理的な修飾を受けると考えたほうがよい症例が多い 腰痛の心理要因の分類 精神障害としての心理因子 大うつ病の併発、不安障害、認知障害など認知機能低下が背景にある 痛み認知に関係す…

西原真理 精神医学からみた慢性の痛み Brain and Nerve 2012;64(11):1323-1329

痛みの中枢が存在するかどうかという重要な問題についても、その解答はまだ明らかな形では得られていない。(pain matrixの考え方も最近変化を遂げつつある) 急性の痛みから慢性に至る心理モデル Gatchelらの3段階のステップ 第一段階 痛みに対する不安や心配…

西原真理 心理的背景 整形外科 2012;63(8):731-735

疼痛性障害とは、「痛みが強く、それがさまざまな機能障害を起こしており、心理学的背景が症状に影響していると思われるもの」ということになる 運動器慢性疼痛を考える場合に、変形性膝関節症、椎間板ヘルニアなどの治療を行うと同時に、痛みを増強する心理…

西原真理、牛田享宏 疼痛治療の今日的意義 臨整外 2011;46(4):287-289

疼痛はその定義上、障害性の要素と同時に大脳皮質の機能障害という側面を含んでおり、統合的な理解を進めなければならない 痛みは主観的な症状であり、末梢組織の障害から、脊髄、大脳皮質の機能異常まで各レベルで捉えていく必要がある。この難しさによって…

西原真理、大鶴直史、乾幸二、下和宏、新井健一、牛田享宏 痛みの可視化 脊椎脊髄 2011;24(5):361-366

痛みは臨床的な視点から感覚(sensation)というよりも知覚(perception)と考えた方が理解しやすい。一般的に感覚は末梢の感覚器官を経由し外的環境、身体内部情報を受容するシステムとされ、知覚は感覚から得られた情報を過去の学習、経験、知識と照らし合わせ…