永田勝太郎

永田勝太郎 慢性疼痛に全人的医療はなぜ必要か 慢性疼痛 2001;20(1):83-89

全人的医療とは、その医療の視点を病んでいる患者の臓器単独(局所)のみにおくのではなく、患者をいつ、いかなる場合においても、「病をもった人間(個人、全人:whole person)としてとらえ、身体的・心理的・社会的・実存的な視点から、包括的に(全人的…

永田勝太郎 慢性疼痛患者の有する問題点ー全人的医療の視点から 慢性疼痛 2011;30(1):7-12

慢性疼痛とは、「患者固有の生きざまの歪み」から発していると考えられる 生きざまとは、患者固有の身体・心理・社会・実存的特異性である。実存とは、人間固有の存在感であり、生きる意味の追求、責任のある行動、自由性のある自己選択などを意味する。実存…

ASIN:9784759311297 痛みの診療には、その人の人生、生きざまが滲んでいます。多くの患者さんが痛みのために絶望に追いやられています。そのあまりの苦悩の深さに、私は自分の診療の場を「絶望クリニック」と呼ぼうかと思ったこともありました。 人間理解の…

痛みの力作者: 永田勝太郎出版社/メーカー: 海竜社発売日: 2010/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (3件) を見る

痛み治療の人間学 (朝日選書) 複合性局所性疼痛症候群 CRPS chronic regional pain syndrome 1994 IASP 1外傷の既往があるか、もしきはギプスで固定するなどして運動が制限されていた 2 1の原因に対して発症の原因となるような不釣り合いな持続性疼痛、異痛…

痛み治療の人間学 (朝日選書) 線維筋痛症 米国リウマチ学会の分類基準 1990 慢性で全身的な痛み 器質的疾患や炎症性疾患がない 18カ所以上の定められた圧痛点(4kg/cm2以上)が11カ所以上認められる 3ヶ月以上持続している 女性に多い 米国の調査では女性3.5%…

痛み治療の人間学 (朝日選書) 慢性の痛みは、最近の疾患概念で示すと、機能性身体症候群(functional somatic syndrome:FSS)に属する。器質的疾患の検索に用いるような諸種の一般検査では異常を認めないことが多い。 病因追求論(pathogenesis)と健康創成論(sa…

痛み治療の人間学 (朝日選書)作者: 永田勝太郎出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2009/04/10メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (10件) を見る 痛みとはあくまでも個人の体験や感覚であるため、きわめて主観的である。それゆ…