倉田二郎

fMRIにおける急性疼痛関連脳活動の特徴.

倉田二郎:fMRIにおける急性疼痛関連脳活動の特徴. 麻酔, 53:S162-S167,2004 fMRI 0.2秒から数秒の高い時間解像度、1.5-3mm程度の細かいvoxel sizeが可能にする高い空間解像度 活性化した脳神経細胞の周囲には、より酸素飽和度の高い血液が出現し、したがって…

機能的脳画像診断機器

倉田二郎:機能的脳画像診断機器ー痛み脳バイオマーカーを提示するマルチモーダル磁気共鳴画像法の臨床応用ー. 麻酔, 63:737-742. 慢性痛が成立するメカニズム 3つ 末梢神経から脊髄へと痛みが伝達される経路が増強される場合 末梢神経から脊髄・脳のいずれ…

意識のメカニズムと麻酔薬作用を解明する-機能的脳画像法によるアプローチ-

倉田二郎: 意識のメカニズムと麻酔薬作用を解明する-機能的脳画像法によるアプローチ- 麻酔,56:S89-S98,2007 感覚情報とその統合が、意識の成立に不可欠 感覚情報の受容と統合は、意識が成立するための必要条件であるといえよう 感覚情報が統合される過程をb…

 疼痛診断におけるfMRIの可能性 麻酔 2009;58:1350-1359

疼痛関連脳部位 pain matrix 弁別、情動、認知という痛みの3成分のいずれかを担う 視床、第一次、第二次感覚皮質、島皮質、前帯状回皮質、前頭皮質 fMRIの原理 fMRIは脳血流の絶対的変化をとらえるものではない。神経活動を高めた神経細胞の周囲には酸素飽…

倉田二郎,小林義尊 腰痛に対する新たな画像評価 Pharma Medica 2007;25(7):41-44

外側侵害受容系 bottom-up 外側視床核から主に投射を受け、SI,SII,島皮質が含まれる 痛みの場所強さの弁別などに関わる 内側侵害受容系 top-down 内側視床核から主に投射を受け、前帯状皮質、前頭皮質が含まれる 痛みの情動や認知に関わる bottom-up成分はto…

倉田二郎 痛みの脳内イメージング研究 Pain clinic 2006;27(12):1518-1527

脳機能イメージング研究の原理 神経活動の増大に伴い、その酸素およびブドウ糖代謝が増加し、同時に、その近傍の血管が拡張し脳血流が増大する PET,SPECT-ブドウ糖代謝や血流変化を検出 fMRI-放射性同位元素を使用せずに脳血流変化を捉える(血液中のヘモグ…