牛田享宏 筋骨格系の痛み 医学のあゆみ 2004;211(5):430-435

  • 皮膚の痛みは鋭く、局在がはっきりしているのに対して、筋などをふくめた深部感覚は鈍い痛みが多く、局在がはっきりしない
  • 筋肉 
    • 求心性に伝達されるのは筋紡錘からの位置情報と痛み
    • 炎症状態や訓練後、pHが低下
    • 骨、骨膜が痛みの起源 それ以外の起源もある
  • 関節
    • 滑膜 刺激されても痛みを引き起こさない
    • 関節腫脹や疼痛悪化のメカニズムには後根反射が大きな役割
    • 局所の痛みのコントロールが重要
    • 自律神経系による痛みの修飾、調節機構が関与
    • CRPSの原因はneglect like syndromeによる患肢の廃用が原因
  • 関節拘縮モデルを用いた実験的研究
    • 拘縮モデル wide-dynamic range cellの分布が増加
    • 関節拘縮により脊髄後角細胞に可塑的変化が起こった
    • 関節拘縮の病態においては病的状態に陥った感覚受容器が分布するため異常な信号を中枢に送っていることが推察され、これも後角細胞機能的変化の要因になっていることが考えられる。