2008-06-09から1日間の記事一覧

柿木隆介 クイックペインとスローペインの脳内メカニズム 神経内科 2007;67(5):397-403

脳磁図は時間分解能が高く、初期反応の時間的情報を得るのに適している. fMRIは空間分解能が高いので詳細な活動部位の解析に適する 脳磁図による研究 SI活動 主に刺激部位の同定に関わる 触覚の際には2つの異なるSI領域(3B野と1野)が連続して活動、痛覚では…

高橋賢、水村和枝 筋肉痛に応ずる脳部位 神経内科 2007;67(5):404-408

筋肉痛に応じる脳部位についての報告 筋痛み刺激に応じる脳部位と皮膚痛み刺激に応じる部位は類似している 皮膚痛、筋痛で脳血流の増加が見られた部位 反対側の二次体性感覚野、下頭頂小葉、前部島皮質、視床および同側の小脳 前部帯状回 痛みに対する感情的…

小山哲男 痛みの思い込みーニューロン活動と機能的脳画像 神経内科 2007;67(5):409-415

痛みは過去の体験や思い込みによってその主観量が大きく変わる 痛みの予期、実際の痛み体験、さらに思い込みによる鎮痛効果に関する脳活動を観察 サルの前帯状回 不快感などの情動的要素に関わる 痛みの体験そのものに応じて活動を示した脳領域 第一次、第二…

荻野祐一、根本英徳、斉藤繁、後藤文夫、乾幸二、柿木隆介 痛みの内的体験ーどうして心が痛むのか 神経内科 2007;67(5):416-419

痛覚伝達経路 大別して2経路 内側系 脊髄後角第I層ー視床VMpo核-島や辺縁系(lamina I-VMpo-Insula pathway) 痛みの感情情動面や自律神経系 外側系 脊髄後角第II層-視床VPL核-第一次体性感覚野(lamina V-VPK-SI pathway) 痛みの判別的側面(痛みの強さや場所…