本田哲三

本田哲三、本田玖美子、高橋理夏、中村幸男、大房幸浩 慢性痛のリハビリテーション ペインクリニック 2012;33(12):1683-1690

多相モデル 侵害刺激レベル 末梢器官障害のシグナル 疼痛感覚レベル 様々な神経障害性痛 苦悩、および疼痛行動 前頭前野・小脳皮質レベル 最近では線維筋痛症、慢性腰痛から過敏性腸症候群にいたる慢性痛全体を、脳機能異常(神経過程変調モデル)と理解し、…

本田哲三 慢性疼痛―総論 心療内科 2002;6:425-431

IASP 1986 疼痛の定義 「実際のおよび潜在的な組織損傷に関係、あるいはそのような損傷に関連して述べられるような不快な知覚および情緒的な体験 疼痛理論の変遷 デカルト(1664) 急性・慢性をとわず疼痛は感覚的経験の一種でありその程度はおおむね組織損傷…

室津恵三、本田哲三 整形外科領域の慢性疼痛患者に対する認知ー行動療法的アプローチ こころの臨床ア・ラ・カルト 1994;13:15-20

東海大学リハビリ科のPMP;pain management program 3週間の外来通院プログラム 行動理論の立場から疼痛行為の減少をはかるとともに、医学的教育や心理的実習により患者の痛みに対する不適切な認知や態度(「痛いからないにもできない」を、より適切なもの「…

本田哲三 慢性腰痛への認知行動療法 MB Med Reha 2008;98:107-112

慢性腰痛の認知行動療法は、第2次大戦後に米国の麻酔科ボニカにより開始された multidisciplinary pain treatment group (Tacoma General Hospital) 彼が1960年にワシントン大学に移るとpain clinic teamに精神科医、心理学者も加わるようになる 行動療法の…

本田哲三 疼痛性障害の診断と治療 精神科  2004;4(2):101-108

本田哲三 慢性腰痛に対する認知行動療法 日本腰痛会誌 2005;11(1):20-26

Melzak & Wall gate control theory 疼痛体験は単に末梢から中枢への一方方向の感覚でなく、中枢からの関与(感情や認知の要素)や脊髄後角での神経線維間の活動量の競合の結果であるてんを強調 Fordyce 行動療法の立場から慢性疼痛患者の疼痛行動に注目 Loe…

p75 古明地恭子、本田哲三 慢性痛に対する認知行動療法

1982 Loeser 痛み概念モデル 侵害刺激nociception, 痛みpain, 苦悩suffering, 疼痛行動 pain behavior 侵害刺激、痛み、苦悩は個人の内面的な感覚や感情で、他者が知ることはできない われわれは患者の痛みや治療効果を評価する際、患者の訴えや表現などの疼…

本田哲三、丸田俊彦 慢性疼痛の治療 精神科治療学 2000;15(3):289-296

Fordyce WE 疼痛の体験をめぐる随意行動を疼痛行動とよび、慢性疼痛患者での治療の対象となるのは疼痛行動であると考えた。 目標 痛いから何もできないという患者の否定的な認知思い込みを、痛いけどやるべきことはやれるし、生活も楽しめるといった建設的態…

都丸哲也、本田哲三 慢性疼痛患者に対するリハビリテーション 関節外科2001;20(4):110-118

疼痛には情動的あるいは社会的な、いわば苦痛sufferingともいえる側面があり、慢性疼痛ではこの比重が大きくなる 疼痛の2つ受容器 高閾値機械受容器 生体組織を損傷する可能性を有する侵害刺激にのみ反応 polymodal受容器 機械的刺激以外に熱や化学刺激にも…

本田哲三 慢性疼痛のリハビリテーション 2.リハビリテーション医 MB Med Reha 2002;23:15-18

評価時期 「このように痛みが持続する原因について、なにか心当たりがあればお知らせ下さい」 PT 1時間かけて自宅から当院まで週一回通院が可能となる体力の回復 OT 日常生活動作の自立および趣味の獲得 リハ医師の講義 現代の医療では、すべての痛みが医療…

本田哲三 慢性疼痛とリハビリテーション  ペインクリニック2007;28:S205-215

認知行動療法にいたる疼痛理論の変遷 1964 デカルト 疼痛は感覚的体験の一つ。その程度はおおむね組織障害の程度に一致する 1959 Engel 器質的原因に乏しい痛みの訴えを心因性疼痛と名付けた 1965 Melzack & Wall gate control theory 疼痛体験は単に末梢か…

本田哲三 慢性疼痛のリハビリテーション リハビリテーション医学 1997;34:405-409

デカルト Descartes 1647 疼痛は感覚的経験の一種であり、その程度は概ね組織損傷の重症度と一致する Fordyce 疼痛行動に注目(顔をしかめるたり職場を休む、といった痛みを表現するような行動の総称) 患者が執拗に痛みを訴え続けるのは疼痛行動が強化され…

本田哲三 リハビリテーション科の立場から 慢性腰痛の疼痛管理を中心に Pain Clinic 2007;28(11):1466-1472

Fordyce 疼痛の体験をめぐる随意行動を、疼痛行動pain behaviorと呼び、慢性疼痛患者の治療の対象となるのは、その疼痛行動であると考えた pain management progamの目標 痛みからなにもできないという患者の否定的な認知(思い込み)を痛いけどやるべきこと…

本田哲三、中島恵子 認知行動的アプローチ 痛みと臨床 2001;1(3):306-310

IASP international association on study on pain 1986 疼痛 実際のおよび潜在的な組織に関係、あるいはそのような損傷に関連して述べられるような不快な知覚および情動的な体験 急性疼痛、難治性疼痛 侵害刺激を主因とする局所の疼痛であり多くは炎症症状…

本田哲三:疼痛性疾患の診断と治療 精神科 2004;4(2):101-108

疼痛理論の変遷 1664 デカルト Rene Deartes 疼痛は感覚的経験の一つであり、その程度は概ね組織損傷の程度に一致する 1959 Engel 器質的原因に乏しい痛みの訴えを心因性疼痛と名付けた 1965 Melzack & Wall Gate Control Theory 疼痛体験は単に末梢から中枢…