森岡周 身体知覚と運動学習 四国理学療法士会学会誌 2011;(33): 5-8
- 身体帰属感 (sense of self-ownership)は、視覚と体性感覚が時間的・空間的に一致する(整合性)ことで生まれるが、逆に一致しないとそれを喪失してしまう
- 責任領域 頭頂葉と運動前野
- 体性感覚情報と視覚情報に整合性をもたらすことが、まずはリハビリテーション治療で優先されるべきであろう
- 体性感覚情報と視覚情報に食い違い(sensory discrepancy)が生じてしまうと、neglect-like syndrome (無視様症候群)が生じ、自己の身体を物体として捉え、そのもの自体を否認(重度になれば身体失認として捉えられる)してしまう
- これが経験として構築されると、それ自体を脳が学習してしまう。(例えばlearned non-use)
- また食い違いによって身体に対して不快感が出現してしまうと、痛みや身体の不使用を助長してしまう学習された無力感(learned helplessness)を出現させてしまう可能性がある
- 教科学習システム