荒木茂 痛みを有する患者に対する理学療法士の心構え 理学療法 2006;23(1):40-44
- 苦労した人、悲しみを乗り越えた人は、弱い立場の人には優しくすることができる能力を身につけるだろう
- 急性期の痛みは身体に対する警告信号であり、患者にとって痛いことは避けるべきである。これに対して慢性期の痛みは警告信号としての機能は失っており、身体的な問題ばかりでなく、心理的、社会的な問題も含んでくる
- 痛みを有する患者の対応において配慮すべきこと 安心感を与える/傾聴と共感/ほめること/説明と同意
- 理学療法士の世界では経験が非常に大切であり、臨床経験だけでなく社会人としていろいろな経験を積むことが理学療法士の幅を広くする
- できれば師匠は職場の外に求めるべきである
- 職場では同僚の考え方がだいたい分かっているため、どうしても先輩の考え方に意見がまとまりがちとなり、議論しても考え方が煮詰まっているので、いつも同じ結論に落ち着いてしまう。このようなことを繰り返していると、その集団の進歩が止まってしまう。そして、いったん視野狭窄に陥ると、自分では気が付かなくなり修正が難しくなるものである