野添新一、長井信篤、鷲山健一郎 難治性疼痛の治療 心理生物学的視点から 痛みと臨床 2003;3(4),390-397
- 慢性、難治性の痛みは生物学的に心理社会因子が関連しあって発現する
- 難治性の痛みの背後には、未解決のジレンマがあり、それに気づくことが解決への第一歩である
- 痛みの難治化の徴候がある場合、身体的障害の有無にかかわらず、心理社会行動因子について包括的な検討をする
- 慢性の痛みは単なる生物学的事象でなく、同時に情動的、認知的、社会事象であることはよく知られている
- DB Morris 「痛みの文化史」1998
- 痛みは、あらゆる未解決のジレンマをひきつける磁石である。痛みを取り除く前に、このジレンマを解決する必要があるのではなかろうか
- 難治症例1
- 自己防衛が高い
- 痛みを受容する態度に欠け、治療者や家族にすべてをゆだね、自分の問題として受け止めようとしない
- 過敏性、脆弱性