#6
[ASIN:978-4087207958:detail]
- 中世ヨーロッパ 日常会話は地域の言葉 土着語
- カトリックの儀式や礼拝はラテン語 大学の議論や言語もラテン語
- 中世では教育を受けるとはラテン語を学び使えるようになること 教養のある人はラテン語の読み書きができるということ
- ラテン語が庶民を知的世界から排除していた
- 土着後は日常の話し言葉でしかなく、抽象的で知的な事柄を表現できる語彙もなかった
- 宗教改革の中で、ラテン語の聖書を各地の土着語に翻訳するという運動が生じた ルターはドイツ語に、ティンダルは英語に、カルバンの従兄弟であるオリヴェタンはフランス語に
- 宗教改革者たちは、翻訳を通じて、それぞれの土着後に新しい語彙を作り、文法を整備し、正書法を提案していった
- デカルト 方法序説 土着語フランス語で書かれた最初の哲学書
- 森有礼の日本語廃止論
- ホイットニーからの返答 まず母国語を豊かにせよ
- そして代わりに行われたのが、欧米諸国語からの翻訳を懸命に行い、新しい言葉や観念を土着化、つまり日本語のなかに適切に位置づけるという作業だった
- 高田宏 大槻文彦の伝記 「言葉の海へ」
- 一国の言葉は、外に対しては、一民族たることを証し、内にしては、同胞一体なる感覚を固結しせしむるものにて、すなわち、国語の一統は、独立たる基礎にして、独立たる標識なり
- 改めて考えると、言語面から見た日本の近代化は、全勝で見たヨーロッパの近代化と極めて似ていることがわかるだろう
- 漱石は、学生の英語力低下は、「日本の教育が正当な順序で発達した結果」で「当然の事」だと断言している
- 重要なのは、われわれの知性が言語をつくったのではないとうことだ。言語が我々の知性を、いや知性だけでなく完成や世界観を、形作ってきたのだ。日本であれば、日本語が日本人の考え方や感じ方、日本社会のあり方にまで、影響を与えている
- 出光佐三 日本の道徳の特性 互譲互助 互いに譲り合い、助けあう
- 鈴木孝夫 日本語のもつタタミゼ効果 フランス語でフランス人が日本かぶれになる、日本びいきになる、日本人ぽく成るという意味
- 日本語が、日本語使用者にあたえる影響 日本語を学ぶと性格が穏和になる 人との接し方が柔らかくなる
- 日本語学習者 日本語を学ぶと、柔和になった、一方的な自己主張を控えるようになった、相手を立て、人の話を聞くようになった、自分の非を認め、謝ることができるようになったなどの性格の変容を経験しているそうだ
- 常識的に考えて、経済力のある国とは、「英語力のある国」ではなく、「自国の言葉をしっかり守り、発展させてきた国」といった方がいいだろう
- 大学の自然科学系の授業の英語化は、インドや韓国などの国々のほうがはるかに先行している。だが、これらの国の自然科学の研究水準は日本よりもかなり遅れているようだ。英語化すれば学問の水準が上がり、創造性や研究開発力が増すというのは幻想に過ぎない
- 高度な議論を行うための語彙を備えた国語である日本語が現地語へ退化
- 繰り返しになるが、母国語での思考こそ、創造性の源泉である
- 貿易依存度が低く国内に多様な産業をかかえ、日本語や日本の慣習のもので多くの職業に就ける日本は、人々に格差なく多様な人生の選択肢を提供していると言える。さまざまな人生の選択肢にアクセスしやすいということは現代日本の誇るべき点の一つだ
- 結局、日本が進めているグローバル化とは、アメリカのような国になりたいと強く望んで、その実、フィリピンやインドのような発展途上国に堕ちてしまうことだ
- 多元的秩序 積極的に学び合う、棲み分け型の多文化共生社会
- そもそも人は、ある程度の豊かさと、多様な人生の選択肢や機会が自国内で得られれば、住み慣れた国を離れて、他国にそう簡単に移住を試みたりしない。実際、外国への移民が多いのはきまって貧しい国である
- むしろ日本がなすべきは、新興諸国の人々が、母国語で高等教育まで行えるように、そして母語で専門職を含むさまざまな職業に就けるように、翻訳と土着化の国づくりのノウハウを提供し、親身に支援することである
- エリートの反逆 グローバル化が本格的に進展すると、エリートたちがどんな振る舞いをするか批判的に書いた本
- 知人 フィリピン出身で日本に20年以上暮らす方
- 母国フィリピンの言語状況を次の様に説明し、身を切る用んな言葉で、近年の日本社会の英語化に警鈴を鳴らしている。英語化や英語の公用語化を実施しても、英語を高いレベルでこなせるようになるのは一部のエリートのみであって、しかもそのエリートが国民のことを考えるよりも、外国企業などの手先となってしまうことがあります。フィリピンはもっともグローバル化、つまりアメリカ化してきた国の一つです。日本で英語化を推進するにあたって、フィリピンがどうなってしまったを参考にしていただきたいと思います。
#7
[ASIN:978-4344983922:detail]
- 自分の頭で考えられることが教養
- ギリシャローマの時代の教養 算術、幾何、天文学、音楽、文法学、修辞学、論理学
- アメリカというゴールが見えている登山 新たに自分で考える必要がない
- いまさら遅いというのはサボるために言い訳
- 今日の皆さんが一番若い。一番若い時に始めましょう
- タテ(時間軸、歴史軸)ヨコ(空間軸、世界軸)で考える
- 数字 ファクト ロジック
- 健康管理の基本は健康を気にしすぎないこと
- 教養と培ってくれたもの 本 人 旅
- 人生において時間は一番貴重なものの一つ
- キケロ 自分が生まれる前のことについて無知でいることは、ずっと子供のままでいることだ
- 人間が将来に備える唯一の方法は歴史に学ぶこと
- 多田麻美 政治体制が違っていても、人の暮らしに必要なものは変わらない。温かい家と食事、そして心を許せる友達
- 一宮をまわる 110
- チャーチル
- 選挙とは、ろくでもない人のなかから、現時点で税金を上手に分配できそうな少しでもましな人を選び続ける忍耐そのものをいうのである
- だから民主主義は最低のしくみである。ただし、王政や貴族政、皇帝政など人類のこれまでの政体をのぞいては
- ルカーチ ナショナリズムとは、劣等感と府議の関係をむすんだ愛国心である UK 外交官
- ソ連 マルクス、レーニン-中国 マルクス、レーニン、毛沢東、4000年の統治の歴史を学んでいる
- BS1 早朝 ワールドニュース BBS ABC CNN オーストラリアABC 香港 ATV シンガポールCNA フィリピンABS CBN
- もし幼児に英語を教えるのであれば、人間の基本的な思考力のもととなる日本語がおろそかにならないようにする
#8
[ASIN:978-4490209167:detail]
- 破綻国家ウクライナ、カリフが支配するイスラム国
- インテリジェンスとは、眼前に生起している情勢を精緻に読み解き、近未来に起こる事態を近似値で予測する技である
- ウクライナ ソ連の兵器廠
- ドイツ ウクライナ ユーラシア平原においてドイツの緩衝地帯にしたい
- 1988 ロシア海軍からウクライナ海軍からバリヤーグを譲り受ける、メンテナンスてこずり、新造空母係留されたまま傾く マカオのカジノ業者が買い取る マカオへ曳航が、大連へ 航空母艦に必要な装備を自前でとりつける
- 大韓航空機撃墜事件 防空司令部からの交信記録 自衛隊の調別が傍受 アメリカにも伝えられた アメリカの発表前に後藤田長官が発表
- ヘンリー・キッシンジャー 外交
- 第一次世界大戦は各国が同盟条約を破ったからではなく、各国が同盟条約を忠実に守ったためにはじまったのである
- イスラム国 スンニ派諸国の支援を受けている スンニ派 トルコ、サウジアラビア、カタール 知りやからイラクにかけての油田地帯で盗掘した原油は、トルコなどの密売業者によって、おもにヨルダンを経由して売りさばかれている
- イスラム法にもとずくイスラム国家たるカリフ帝国の樹立を唱え、暴力手段に訴えて世界イスラム革命を実践するジハード思想を信奉
- アルカイダはアメリカとイスラムを敵とみなす
- イスラム国は、シーア派を異端とする 特にシーア派の十二イマーム派こそ最大の敵=イラン
- シリア 8割がスンニ派
- アサド政権 シーア派の十二イマーム派 イランとロシアが後ろ盾
- スンニ派の反政府勢力はスンニ派のサウジが支える
- アサド大統領が自国民に対して化学兵器をつかえば、アメリカは軍事介入するといったがしなかった
- ロシアがアサド政権を支援したのは、アサドが弱体化するとアルカイダが勢力をのばす、そのなかにチェチェンの活動家がいる 北コーカサスのチェチェン独立運動と連動を懸念
- サウジアラビア アラブの穏健派 アメリカの盟友 第一次湾岸戦争 アメリカ軍を進駐 肌を露わに闊歩した米軍女性兵士 イスラム過激派の怒りに火をつけた
- パキスタンサウジアラビア秘密協定 イランに核兵器があるという事実が確認されれば、パキスタンにおいてある核弾頭をすみやかにサウジアラビア領内に移動する
- パキスタンの核開発はサウジの支援
- インテリジェンスとの要諦とは、想像すらできない事態を想定し、それに備えることにある
- 筋道のとおった論理が成り立たない場合には、前提に事実誤認があると考えるべき
- 中東の最も柔らかい脇腹 ヨルダン
- イスラエルの庇護のもとにあるヨルダン
- ヨルダン従来サウジから天然ガスの供給をうけていたが、イスラエルから得ることになった
- イスラム国の標的 ヨルダン、エジプト
- リビア カダフィ大佐 サダム・フセインが核疑惑で倒されたのをみて、核兵器核施設のすべて破棄することを申しでた。 カダフィ政権が核をもったままたおれていたら、核兵器がイスラム国へ渡っていたかもしれない
- 周恩来 試練を経た友情のみが真の友情だ
#9
[ASIN:978-4344983977:detail]
- ブドウ糖エンジンとケトン体エンジン
- ケトン体 アミノ酸と脂肪酸の代謝産物
- ブドウ糖グリコーゲンエンジン
- 食事からの糖質、肝臓のグリコーゲンの分解や糖新生で得られるブドウ糖をエネルギー源
- 体内貯蔵グリコーゲン 200ー300g 1000kcal 補給がないと12時間くらいでなくなる
- 貯蔵脂肪 体脂肪20% 60kgなら12kg 108000kcal 2000kcal消費で50日以上
- 卵性の動物は糖質エンジンがない
- ブドウ糖エンジン 激しい運動や、糖質を取っている時のエンジン 赤血球だけが糖質のみを使える細胞
- ブドウ糖一分子から二分子のATP
- 脂肪酸から129ATP
- 生活習慣病 急速に増大した精製炭水化物やジャンクフードによる、グルコースミニスパイクとインスリンの過剰分泌
- 海軍で洋食、カレーを普及させた高木兼寛 慈恵医大の創始者
- がん細胞はブドウ糖が大量に必要
- がん細胞における嫌気性解糖系のこうしん ワーブルグ効果
- 炭水化物 糖質(1g 4kcal)と食物繊維(エネルギーなし
- 低糖質甘味料も炭水化物 エネルギーなし カロリーゼロなのに糖質4g
- 糖質 多糖類、オリゴ糖類、二糖類、単糖類、糖アルコール
- 単糖類 ブドウ糖、果糖
- 二糖類 単糖類が2つ結合したもの 砂糖、蔗糖、麦芽糖
- オリゴ糖類 結合が10個くらい
- 多糖類 数100以上 植物が作る でんぷん 動物が作るグリコーゲン
- 甘くなくても糖質過剰
- この10年で真逆になった栄養学の常識
- 血糖を上げるのは糖質だけ
- 脂質制限は意味がない
- カーボラスト
- 動物性脂肪を食べていた方が脳が保護される
- タンパク質を控えようと増やそうと、腎機能には影響がない
- 血糖のじょうげどうが大きければ大きほど、認知機能が低下する
- 長期間ブドウ糖をとれなくても、赤血球と脳以外は体脂肪からきりだしてきた脂肪酸をエネルギーに使える
- 脳はブドウ糖を赤血球に譲り、ケトン体を使う
- ケトン体 ベータヒドロキシ酪酸、アセトン、アセト酢酸
- カロリー制限は意味がない
- コレステロール脂質の一部
- 正しい栄養バランスは存在しない
- 20歳以下のほとんどの人は、どんなに乱暴に食べても、食後血糖はあまり上がらない
- 注意すべき食品 果物
- 果糖ブドウ糖液糖 安価な甘味料
- 子供にロカボは不要 果糖ブドウ糖液糖 スポーツドリンクに代表されるジュース類
#10
[ASIN:978-4480068569:detail]
- 敗戦国に共通した敗戦後の心理文化的推移(シベルブッシュ) 夢の国、目覚め、不純な勝利、勝者の精神、復讐と報復、再生、勝者からの模倣
- 太平洋憲章 1941/8 英米が戦争遂行のために発明した認識上の一大武器、第一次大戦後のウィルソンの平和14箇条を踏襲
- 枢軸国 ローマとベルリンが東経12度、13度と近かった ローマベルリン枢軸
- 国際連盟からの脱退除名は日本ドイツイタリアとソ連 スターリン自身が4国同盟に乗り気だったこともある
- 1943/11 大東亜会議、大東亜共同宣言 重光葵が準備 当時中華民国大使
- ベルサイユ会議での日本 サイレント・パートナー
- 人種差別撤廃条項の提案をした
- 1945/9/18 朝日新聞 48時間発行停止 兵士の非行記事をたびたび載せたことと、米国の原爆投下にふれた有力政治家鳩山一郎の談話を掲載した
- 米国による原子爆弾の使用と無辜の国民殺傷つまり国内200都市無差別爆撃が、病院船攻撃や毒ガス使用以上の国際法違反、戦争犯罪であると鳩山は述べた
- 8/10の日本政府の対米非難声明とまったく同じ論理
- 原爆投下に関して、日本では長い間、うらみでも赦しでもなく、批判を示すことが投下した者に対する積極的なコミットを意味するという観点が示されなかった
- 下山判決 広島と長崎の被爆者5名が国を相手に損害賠償(原爆投下による精神的損害に対する慰謝料と米国の原爆投下を国際法違反と認定することをもとめて訴えた
- 1963 結審 原告の請求は棄却。しかし米軍による広島長崎への原爆投下は国際法に違反するとし、被爆者個人は損害賠償請求権を持たないが、原爆被害における国の責任は大きいと認定
- こうしようと言える日本 ドーア
- 矢部宏治 日本はなぜ基地と原発をやめられないのか
- フィリピン マルコス政権を打倒した後の憲法改正1987で、米軍基地の撤廃を定める条項を盛り込み、憲法をよりどころにして、主権回復を成就
- 近年フィリピンは対中国の領土紛争を視野に米国と防衛条約 対等の関係
- 1991米比軍事基地協定が満了した後、フィリピン国内に外国軍事基地は許可されない
- アメリカ交渉団団長 リチャード・アーミテージ
- フィリピン マングラプス外相
- フィリピンの米軍基地はフィリピンを守るためのものではないことがわかった
- 1966 マレーシアとのサバの領有権をめぐっての衝突 両国との国交断裂にまで発展した時、マレーシアの同盟国の英国は艦船を派遣したが、フィリピンの同盟国のアメリカはなにもせず