生物心理社会モデルから見た慢性痛への対応

北原雅樹 生物心理社会モデルから見た慢性痛への対応 痛みのclinical neuroscience 3 最新医学 2015;70(9):1852-1855

  • こじれた慢性痛の治療には、従来の生物医学モデルでは歯がたたず、生物心理社会モデルに基づいた治療が必要となる。そのような治療法の1つが学際的痛み治療であり、学際的痛み治療とともに、痛みについての教育、研究、広報も行う拠点が学際的痛みセンターである。諸外国のように、日本でも痛み治療を医療政策の中に位置づけ、国レベルで痛みに対応するシステムを早急に作る必要がある
  • 「痛みには生物物理的原因が必ずあり、それを診断・発見し治療すれば痛みも寛解される」という考え方(生物医学モデル)に基づいた治療では、”こじれた”慢性痛には歯がたたない