堀川直史 身体表現性自律神経機能不全 こころの科学 2013;167:33-35
- 身体感覚増幅の考え方に基づいて、「症状があれば気になるのは当然であり、これがストレス因子になって症状がさらに強まるという悪循環が成立している」と説明することも患者に受け入れやすい
- 一次性身体表現性症候群の対応とマネジメント
- 身体症状とその苦痛、さらに患者のおかれた苦境などを聞いて理解する
- 「すぐに治療が必要な思い病気ではない」と伝える
- 「身体表現性障害」という病名をはっきり伝える
- 治療ができること、「急にというわけにはいかないが、症状は必ず消失する」ことを伝える
- 病態について簡潔に説明する
- 薬物を処方しても良いが、副作用の少ない薬を選ぶ
- 少しづつ運動を勧める
- 予約診療として、「必要に応じで受診する」という診療形態を避ける
- なるべく入院を避ける
- 家族にも、患者と同じように対応する
- 精神科医が症状を早くとろうと焦らない
- 精神科医は自分の陰性感情を自覚し、このような患者をみることも医師の仕事の一部であると割り切る
- 認知行動療法の併用を考える