友永雅巳、ユ・リラ 身体で知覚する、身体を知覚する clinical neuroscience 29(8);876-880;2011
- 身体は、外界に働きかける効果器である。そして、われわれは、実際にわれわれの身体が外界に働きかけているのだということを「わかっている」。私が体を動かした結果として生じた外界の変化の原因が他の誰でもなく自分であるということを理解できる。こういった感覚は「セルフエージェンシー感」、あるいは「行為の主体感」などと呼ばれる。この感覚は、「身体保持感 (sense of self-ownership)」とともに「身体的自己」を構成する重要な要素であると考えられる