2016-01-01から1年間の記事一覧

その後の不自由

その後の不自由―「嵐」のあとを生きる人たち (シリーズ ケアをひらく)作者: 上岡陽江,大嶋栄子出版社/メーカー: 医学書院発売日: 2010/09/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 61回この商品を含むブログ (10件) を見る そこそこ健康な過程に育つと私はク…

身体症状からの心理アセスメント

荒木登茂子、細井昌子 身体症状からの心理アセスメント 体から心へのメッセージをひきだすワーク 慢性疼痛 2014;33(1):53-59 治療にあたっては、生育歴・生活歴を重視し、抑制・抑圧された感情に注目し、情動の表出を促し、体感の正常化を促す。そのためには…

ナースの慢性闘痛生活

ナースの「慢性闘痛生活」―これが私の生きる道 (-)作者: 大橋曜子出版社/メーカー: 風詠社発売日: 2012/07メディア: 単行本この商品を含むブログを見る

慢性疼痛難治例に対する入院マネジメント

川久保宏美、井上豊子、山下敬子、河田浩、安野広三、貴船美保、細井昌子 慢性疼痛難治例に対する入院マネジメント 心身医学的観点からの工夫 慢性疼痛 2014;33(1):187-194 なぜそのような言動を起こすのか患者独特の認知行動パターンや失感情的な過活動に注…

患者に自由な語りの場を提供することが関係構築に有効であった慢性疼痛の一症例

藤井亜沙美、首藤由江、水野泰行、福永幹彦 患者に自由な語りの場を提供することが関係構築に有効であった慢性疼痛の一症例 慢性疼痛 2015;34(1)116-119 慢性痛の難治化の要因として、虐待歴や社会的疎外感、アレイシサイミア傾向等があげられる。特に虐待の…

生き方習慣病としての慢性痛:久山町研究、心療内科臨床から慢性痛難治化のスリーヒット理論まで

細井昌子、柴田舞欧、安野広三、岩城理恵、早木千絵、西原千絵、須藤信行 生き方習慣病としての慢性痛:久山町研究、心療内科臨床から慢性痛難治化のスリーヒット理論まで 医薬品レギュラトリーサイエンス 2015;46(10):674-680 患者自身が意識している心身の…

慢性痛の心身医学 心理社会的因子の同定と自律神経失調に伴う苦悩の理解

細井昌子 慢性痛の心身医学 心理社会的因子の同定と自律神経失調に伴う苦悩の理解 心身医 2015;55(11):1208-1216 九州大学病院心療内科では、慢性痛難治例に対して外来および病棟で病態評価を行う際にライフレビューを行い、背景となる心理社会的因子を同定…

慢性痛難治化の心理社会的因子 養育スタイルとアレキシサイミア 痛みのclinical neuroscience 7

細井昌子 慢性痛難治化の心理社会的因子 養育スタイルとアレキシサイミア 痛みのclinical neuroscience 7 最新医学 2016;71(1) 104-107 慢性痛難治例の治療に当たり、「慢性痛という疾患」を治療するのではなく、「慢性痛を抱えた人を支える」という発想で治…

痛みのclinical neuroscience 6 心理生物学的モデルに基づく慢性疼痛の精神心理分析

笠原諭 痛みのclinical neuroscience 6 心理生物学的モデルに基づく慢性疼痛の精神心理分析 最新医学 2015;70(12):2538-2542 慢性疼痛の心理生物学的モデル レスポンデント条件付け 認知的要因 破局化 些細なことでも大きな悲劇ととらえる非常に否定的な考え…

慢性疼痛は心の病気って本当?

笠原諭 慢性疼痛は心の病気って本当? Geriatric Medicine 2015;53(9):997-1000 一般に医療機関では、器質的病変で説明の困難な痛みは心因性疼痛として扱われる事が多い。しかし、近年、純粋に身体的あるいは心理的といった二者択一的な考え方では、主観的な…

社会的疎外と慢性痛の転帰:「町医者の視点」からみた慢性痛の5症例

亀澤隆司 社会的疎外と慢性痛の転帰:「町医者の視点」からみた慢性痛の5症例 ペインクリニック 2014;35(3):379-386 症例1、2とも神経ブロックのみでよくなったとは考えられず、医師が痛み認めたことにより軽快した考えられる 医療機関も認知症のある高齢者…

テストバッテリーを用いた心理アセスメント 自己主張困難を抱えた思春期女性の慢性痛の一症例

笠原諭 テストバッテリーを用いた心理アセスメント 自己主張困難を抱えた思春期女性の慢性痛の一症例 ペインクリニック 2015;34(11):1555-1563 「心因」とは環境的な要因であり、「普通の意味での”外”でもできごとでも、”こころ”の中の意味性をもって生じる…

医療不信による慢性痛の治療

末次啓子 医療不信による慢性痛の治療:患者の体験レベルからの考察 ペインクリニック 2015;34(9):1289–1294 医療処置による発症なので発言にも注意を要するが、患者は受傷して以来、誰にも弱音を吐いていないように感じられたので、「ひどい目に遭いました…

連載を終えるにあたってー慢性痛診療におけるサイエンストアート

伊達久 連載を終えるにあたってー慢性痛診療におけるサイエンストアート ペインクリニック 2015;36(12):1695-1701 細井先生の外来を見せてもらった第一印象は、「痛みにニュートラルである」ことだった。それまではペインクリニックの現場では、痛みのことを…

適切な心理的距離を保つことが有用であった慢性痛の2症例

境徹也 適切な心理的距離を保つことが有用であった慢性痛の2症例:患者の思い込み、医師の思い込み ペインクリニック 2015;36(11):1551-1559 大学のペインクリニックに紹介される患者の多くは、単純に良くなることは少ない。そのため長期化することも多い。…

神経障害痛患者に対する27年にわたる治療方針の変化

渡邉恵介 神経障害痛患者に対する27年にわたる治療方針の変化:リハビリテーションへの動機付けが困難であった患者と新しい治療関係構築に至った治療者の気付き ペインクリニック 2015;36(10):1381-1388 罹患期間が長ければ長いほど、痛み行動が習慣化して…

旭川医科大学病院緩和ケア診療部

阿部泰之 旭川医科大学病院緩和ケア診療部 Practice of Pain Management 2015;6(3):170-175 患者さんは、身体的な問題だけでなく、常に心の問題も同時に抱えており、痛みについて「ここは身体の問題」「ここからは心の問題」と明確に分けることはできません…

虚偽性障害、および転換性障害および疼痛性障害CRPS

水野泰行 虚偽性障害、および転換性障害および疼痛性障害CRPS ペインクリニック 2012;33(8):1089-1097 症状の意図的な産出は虚偽性障害または詐病であって、転換性障害や疼痛性障害における症状、たとえば疼痛の場合、患者は本当に痛いのである 虚偽性障害と…

Intensity of chronic pain - The wrong metric?

Ballantyne JC et al : Intensity of chronic pain - The wrong metric? N Engl J Med 2015;373:2098-2099 Achieving a balance between the benefits and potential harms of opioids has become a matter of national importance. it produced what has be…