痛みのclinical neuroscience 6 心理生物学的モデルに基づく慢性疼痛の精神心理分析

笠原諭 痛みのclinical neuroscience 6 心理生物学的モデルに基づく慢性疼痛の精神心理分析 最新医学 2015;70(12):2538-2542

  • 慢性疼痛の心理生物学的モデル
    • レスポンデント条件付け
    • 認知的要因 破局化 些細なことでも大きな悲劇ととらえる非常に否定的な考え方からなる信念
    • オペラント条件付け 個体が自発的におこす学習性の行動で、行動の原因は時間的に「行動の後」にある
    • 回避条件付け
  • MMPI ミネソタ多面人格目録
    • MMPIの主な役割は、慢性疼痛に合併した精神疾患の有無の確認である。特に、潜在した被害妄想などを有する精神病性障害(妄想性障害や双極性感情障害など)の検出や、偽装傾向を評価する尺度も複数含まれているため、詐病虚偽性障害・反社会性パーソナリティ障害などの評価に役立つ
  • オペラント強化因子の評価
    • 家族からの強化因子を評価し、それらを除去させていくと痛み行動を減らすことができる
    • 「痛みが発症してから患者がやらなくなったこと」を聴取して、消去・弱化されている健康行動を同定する。そしてそれらの健康行動になんらかの報酬を設定し、オペランを強化して増やし、痛み行動を健康行動で置き換えるようにする。これをオペラント行動療法を呼ぶ