2022年の5冊

  • p7 こんなやり方で世の中を帰ることなどできない。そうやって気に入らないものに石を投げつけているだけなら、成功にはほど遠い 2019/10/29 シカゴ、オバマ
  • p8 カズオ・イシグロ 世界中の恵まれた立場にいる同じ仲間とだけ付きあう横の旅行でなはく、同じ国に暮らしている、普段は考え方や生活の違いから接することの少ない人と出会う縦の旅行こそが今重要なのではないか
  • p12 みんな自分の立場から見える世界観でしか問題を見ておらず、自分とは逆の立場にいる人との対話関係が完全に途絶してしまっているので、ワアワアと責任をなすりつけ合う罵倒合戦だけが続いて疲弊しているのだ
  • p29 論破よりも大事なのは、抵抗勢力を理解すること
    • 最終的には、あなたの理想をちゃんと押し切って本当に実現するためにこそ、むしろ初期段階でちゃんと相手側の敬意を払っておくことが大事なのだ
  • p34 本書の狙いは、社会の中で何かを変えていくプロセスを、平成時代の「抵抗勢力をぶっ壊せと叫ぶ方式」よりも「あと一歩丁寧に」行うことで、「改革によって排除された存在」が恨みを溜め込んでありとあらゆる細部で邪魔をしてきて、どこにも進めなくなるような事態を招かずに済む、そういう方法を示すことにあります。
  • p96 発酵食品を作るようなプロセスで、市場(水の力)と現場(油の力)を混ぜ合わせながら統合を進める動きです
  • p112 脊髄反射で湧いてくる紋切り型の議論は、どれも幽霊相手にケンカをしているような空疎な議論なのです
  • p116 全なる俺たちvs絶対悪のあいつら的な空論で大騒ぎする人たちから、日本社会の主導権を取り戻していく
  • p127 極論を言う人との適切な距離感が大事
  • p128 極論を言う人の中には社会に対する憎悪の塊みたいになってしまっていている人もいて、ついつい黙殺してしまいたくなります。しかしメタ正義感覚を持って、彼らの存在意義を自陣営に取り込もうとしないと、彼らは恨みを溜め込んで延々と自分たち以外を攻撃し続けるでしょう。
    • 社会全体が、メタ正義体質化するためには、自分たちだけのベタな正義を主張する人々の意見を拒否しないで、その存在意義をメタ正義的に取り込んでいくことが必要となります。
  • p136 政府を批判するにしても、現状認識が正しくなければ、対処を間違える、ということです。政府が間違っているなら、どの程度の問題なのかを適切に情報として取り上げなければ、政府批判派がどんどん現実離れしていくからです
  • p138 今の日本にはこういう反権力を叫べるなら中身はどうでもいい型陰謀論があふれています
  • p141 そういう防波堤としての暴論に出会ったときに、その暴論の内容にロジカルに反論することよりも、彼らがそういうことを言う理由の方を深堀りすることが重要です
  • p150 次々と変化していく情勢に応じて、常にこういう対話を社会のあちこちでできれば、どちらの事情も吸い上げて進歩していくことができたはずです
  • p157 私達のこれからの課題は、今隅っこにおいやられてしまっているちゃんとメタ正義的対話ができる層が、世の中のすべてが権力闘争に見えるビョーキの人たちから主導権を取り戻していくことです
  • p159 「そもそも論」的なレベルでなぜこうなるかと言えば、結局そういう「極端な理想主義者」の意見を、「現実とすり合わせて細部まで詰めていく」存在が今の日本にはだれもいなかったからでしょう
  • p188 モンスター化する論客さんたちの自業自得の自滅効果をうまく利用することで、彼らをシグナルとしての異端者の場所でうけとめることができるようになる
  • p190 先鋭化した理想に減速ギアを入れることが必要
    • 日本が地道に築き上げてきた高効率石炭火力発電を適ししすぎないことが人類全体として大事なんだ
  • p195 現在の日本の理想家は、理想を重視するあまり、ダメだった時ようのプランを考えてくれるはずの存在を敵視し攻撃してしまいがちです
  • p211 俺たちvsあいつらを完全に分離する欧米的なやり方自体が、そういう意味では完全に失敗していることを我々は直視すべき時代なのではないでしょうか
  • p212 オオクニヌシは苦労しながら国造りを実際に行った一番の功労者なのですが、国譲り神話では出雲に引っ込んでしまう神様でもあるのです
  • p213 敵を完全に征服せず、一緒に協力し合うことでお互いを受け入れるという解決のあり方が必要とされる時代が、世界的にやってきていると私は考えています
  • p211 神田明神千代田区外神田) 将門塚(千代田区大手町)

  • p18 フォントネル 幸福のもっとも大きな障害は、過大な幸福を期待することにある
  • p45 他人との比較 より厳密に言えば嫉妬 これこそが幸福の敵
  • p46 フォシュフコー 幸福になるのは、自分の好きなものを持っているからであり、他人が良いと思うものをもっているからではない
    • 幸不幸をきめるのは自分自身の価値基準しかない
  • p56 清沢洌 暗黒日記 高見順 敗戦日記 徳川夢声 夢声戦争日記 山田風太郎 戦中派虫けら日記、戦中は不戦日記 内田百閒 東京燃じん古川ロッパ昭和日記
  • p61 オリバー・ストーン オン プーチン
  • p109 1957 十二人の怒れる男
  • p130 オーラというのは周囲の注目や関心を反射しているだけ。自ら発しているというよりも、周りの人々が勝手に仕込んでいるのだと考えるようになりましあt.
  • p142 高峰秀子 動じない、求めない、期待しない、振り返らない
  • p152 品の良さの最上の定義 欲望に対する速度が遅い
    • 上品であることの中核には、潔さがある
  • p155 高峰秀子 自分の家には、自分が気にいらないものはひとつも置いていない。気に入ったものだけ使い続ける。その物についての記憶が蓄積してそれが自分にとっての価値になる。これこそ上品な暮らしです
  • p156 新浪剛史 嫌いなやつから嫌われるのが大好き
    • 人と比較しない、人は人で自分は自分。自分の欲求がゆっくりと満たされればそれでいい。品のある人というのは、ある意味で空間が狭いのだと思います。あっさりいうと、「足るを知る」です。欲望を野放しにしておくとキリがありません。なりふりを大切に、足るを知る。それが品格だというのが僕の結論です
  • p176 失敗直後はエネルギーが抜ける一方ですが、エネルギーが戻ってくると自然に立ち向かえるように人間はできている。エネルギーが抜けている状態のときにじたばたするのが一番良くない。遠回りのようでも、エネルギーが戻ってくるのをひたすら待つのが最善の策、ということです
  • p180 チャップリン 人生はクローズアップでは悲劇だが、ロングショットでは喜劇だ
  • p181 ビジネスや経営において、自信は大切です。ただし、つけあがると油断につながることも多い。自信は裏切ることがしばしばです。しかし、失敗は裏切りません。
  • p182 ヘッセ 真実は体験するもので、教わるものではない
    • モンテスキュー ただ、幸福になりたいと望むだけなら簡単だ。しかし他人よりも幸せになりたいというのであれば、それは困難だ。われわれは、他人はみんな実際以上に幸福だと思っているからだ
  • p184 伊集院静 人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている
  • p186 高峰秀子 言って分かる人には言わないでもわかる。言わなきゃわからない人には言ってもわかならない
    • カーネギー 笑い声のないところに成功はない
    • ゴッホ 美しい形式を探すな。景色の中に美しいものをみつけるんだ
  • p188 井上ひさし むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく
    • 藤沢武夫 経営はアートであり、選出の基本は意外性にある
    • トルストイ 誰もが世界を変えたいと思うが、誰も自分自身を変えようとは思わない
  • p207 アストンマーチン シグネット
  • p227 他人にどう思われているかを気にする思考回路は破壊したほうがいい 世の中のほとんどのことはようするに気のせいです
  • p228 潔さとは、何かを思い切って捨てることです
    • 自分の土俵に集中するということ
  • p232 高峰秀子 引退です、なんていうのはおこがましい。そのうち誰からも必要とされなくなるんだから、そうしたら煙のように消えてなくなればいいじゃない
  • 今の僕が考える理想の仕事の終わり方です

  • p054 2021/11 ベラルーシ ルカシェンコ大統領
    • 難民そのものを、西欧各国が共有する道徳律である「人権」によってコーティングして他国に向けて打ち込む、いうなれば人間ミサイル兵器として活用する方法を考案し、実際にやってみせた
  • p66 力強く少子化対策にのりだし、そして成功を収めはじめている国がある ハンガリー 年間予算はGDPの4.7% 首相 オルバン フェミニストでなく国粋主義者 自国民以上に出生率が高く、ますますその勢力を拡大する移民を追い出し、純血のハンガリー人をひとりでも多く増やしたいという宿願がある
    • オルバンがこうした政治的意思決定を断行できるのは、彼が民主主義的な手続きを簡略化または省略し、国民の権利を制限することに対してためらうことがないからであり、また移民を追い出したいという、多様性や寛容性のかけらもない国家主義的な野望を持ち合わせているからだ。リベラリストフェミニストたちの理想を、その陣営とは対極に立つ独裁者が実現する。それもリベラリストフェミニスト立ちがもっとも嫌悪する動機によって。
  • p094 キャンセルカルチャー 先進社会における人権感覚に著しく反する言動・表現を行った人を、マスメディア、ソーシャルメディア上でつるしあげで糾弾し、社会的名誉を失墜させ、なおかつ仕事や地位を剥奪し、世間の表舞台から半永久的に追放することを目的とした一連の社会運動
  • p097 キャンセルカルチャーのメソッドは、発言や作品が半永久的に記録され・保存されうるネット社会においては整合的で、論理的にも道義的にも一貫性が担保されていたとしても、その調和が恒久的に保持されるとはかぎらないからだ。インターネットやソーシャルネットワーク上に、個人の言動や作品の記録が、すべてのコピーやアーカイブを含めて完全に消去されない限り、保存される社会において、ある個人が「いついかなる時代・場合においても一貫して正しい無謬の人物であり続けることはほとんど不可能である
  • p102 NIMBY no in my backyard
  • p107 私は被害者という概念は、実に画期的な発明品だ
    • 私は基本的に、すべての人の権利を尊重するが、しかし相手が私に対して被害をもたらしうるときは、その限りではない(なぜならそれは私の権利が尊重されないことになるからだ)」という留保をつけておくことで、自分の隣人になろうとするハイリスクな他人が現れたら、かれを寛大に迎え入れる道義的責任を否定することができる
  • p148 ある人の顔立ちやスタイルなどの外見的魅力によって、その人の価値や他者との優劣を決する概念ルッキズムが社会的に浸透して久しくなった
  • p193  この社会で暮らす誰もが、自分が本当に困っているときだけ、「望ましい関わり」「本当に有益な援助」を提供してくれる人が現れてくれたらいいのにと願う。だが、「面倒くさい他者」「煩わしい他者」「腹立たしい他者」との関わり合いが時折発生する状態を受け入れなければ「窮状に駆けつけてくれる親切な他者」は現れない。都合のよい他者のみを選択的に温存しておくような方法はない。自分にとって害や不快感のある人々を排除して、快適な暮らしを選ぶのであれば、自分にとって益や助けとなる人々の登場をも同時に諦めなければならない
  • p230 差別がいかに人間性に反する悪徳であり、受ける人の人生をことごとく破壊するのかを理解し深刻に語ることができる見識豊かな人は、差別のない世界で最後まで残される砦が能力による差別であることに気づいている
  • p252 ノルウェーでは、現地に滞在して清掃や保育などの仕事をしながら言語や文化を学ぶ文化交流事業の名目で設けられたオペア au pairという制度がある、だが実情としてはすでに文化交流ではなく裕福なノルウェー人の家庭における低賃金労働者の供給源として利用されてしまっている
  • p256 その基本理念が示すとおり、人権は本来平等であることが原則とされる。しかし今すべて人に最高品質のh人権をひとしく配布することは、そのコストがあまりに高まりすぎてしまったため、現実的に不可能である。人権思想の持続可能性を守るため、人権を傾斜配分することを正当化する論理として、能力主義はますます重用される。先進国のエリート女性が最高品質の人権を享受するためには、自国あるいは途上国に生きる自分よりの能力の低い女性たちに低品質な人権で我慢してもらわなければならない
  • p277 かれらが「こどおじ」になったのは、かれらを支えるつながりがなかったからではない。だれもかれらを支えるつながりになりたくなかったからだ
  • p289 人間は完全に孤立して生きていくことはできない。どうしたって、つながりや絆と無縁ではいられない。そこで人々は、他者との結びつきをより厳選するようになった。いうなれば、よりきれいなつながり、よりきれいな絆を求めるようになった。だれもかれもと、むやみにつながることをやめた
  • p291 これまでの世界であれば、なんでもないごく普通の隣人として、ゆるやかにつながりあえたかもしれない人々が、これからの世界では、物理的にも心理的にもずっと距離の遠い他人ままになる
    • 他者から「きれいである」「有益である」「快適である」と認められる人でなければ、「つながり」や「絆」を結んでもらえなくなっていく
    • 人間社会におてい「つながり」や「絆」は希少財になっていく
  • p322でも万が一、ヤクザが世の中からなくなったとしても、お前がいうようなスッキリした感じにはならんと思うぞ。さっきもいったけど、ヤクザはどうしようもないやつが最後の最後にそうなっただけのことやからな。最後の最後のその部分だけなくしたからって、どうしようもない奴が消えてなくなるわけじゃない。ヤクザでなくなったら、別のことをやる奴になるだけやろ。「ヤクザにならないだけのヤクザ者」は街にはたくさんおるんと違うか
    • 現代社会に生きる私たちは、自分たちの快適な暮らしを守るために、なにやら厄介ごとを抱えていそうな人やその子供をほとんど無意識に不可視化・透明化して遠ざける

  • p89 ディズニーランドは永遠に未完の作品だ
  • p115 日本の経営哲学はデミング博士の考え方によって変えられたのです
  • p150 革新への情熱こそすべてに勝る才能だ
  • p164 ARMはスカリーCEO時代に、appleがジョイントベンチャーでイギリスに立ち上げた会社だ。パソコンCPUは消費電力が大きすぎ、来る携帯コンピュータの時代に対応できない。ジョブズを追放したスカリーはそう考え、ARM社をっ設立したのだった
    • newtonはARMの設計したマイクロプロセッサを心臓にもっていた
  • p322 大賀は演歌の次はアイドルだ 山口百恵キャンディーズ郷ひろみで荒稼ぎし、その利益を投入してCD革命を起こした
  • p324 久夛良木任天堂のように型落ちパソコンのCPUをつかって、子どものおもちゃを作るつもりは毛頭なかった。パソコン用のCPUどころか、一千万を超えるCGワークステーションをも凌駕する、ものすごいCPUを創ってみせる。それを使って、リアルなCGで子どもだけでなく大人も楽しめるゲーム機を生み出す。それを何千万台も売り、半導体の新たなテクノロジードライバーをSonyからが握るという、日米逆転の大戦略久夛良木はずっとねっていたのだ。
  • p325 盛田昭夫もかつて、「独創性を引き出すための有効な方法は、高い目標を設定することだ」と自著で語った
  • p334 これまで1千万円超のワークステーションのみが提供できたリアルタイムのCG生成。それをsonyはたった一枚のCPUを安価に開発して実現してしまったのだ
  • p342 PS3 高価なBDを載せたがる本社の要望に折れた久夛良木
  • ブルーレイの半導体レーザーの量産に失敗し、発売日に予定の1/6の台数しか揃えられず
    • linuxをベースのIBMsonyPS3のOSを開発していたが間に合わず PSPのOSを流用した
    • PS3の発売から一年後,sonyはcellの生産工場を東芝に1000億円で売却。CPUの生産から撤退した。ただの敗戦ではなく、全面降伏の大敗だった
    • シリコンバレーの帝王インテルを、唯一脅かした日本人だった
    • 久夛良木が去ると、丸山茂雄も会社から姿を消した
  • p381 ネクストのワークステーションは売れず、彼を窮地に陥れたが、マセマティカが無料で付いていることが第一の理由で、大量に購入してくれた機関があった。・欧州原子核研究機構、CERNである。CERNに勤めていた研究者、ティム・バーナーズ・リーは研究所に導入されたばかりのネクストを使って、世界初のウェブを創り上げた
  • p524 プレステの父 久夛良木健は先だって近畿大学情報学部の学部長に就任し、後進の育成にあたっている

  • p13 落合陽一 エリートは新しいテクノロジーへと挑戦していくことを選び、それができずに落語してしまう人はベーシックインカムをもらって余生を過ごす。エリートとその他大勢がそうやって二極化していく社会のビジョンを落合さんは描いている それを東浩紀さんは批判
  • p23 アパレル スタッフスタート 接客スタッフの能力をDX  p25 日立 ハピネスメーター
  • p34 AIは理由を説明してくれない
    • 人間の脳ではとうて見つけられないような、隠れた特徴や傾向を見つけ出してくれる
  • p36 マニュアルなどで説明できる知識を形式知、ベテランの経験やカンでこなせるが言語化しにくい知識を暗黙知という。AIはこの暗黙知をすくい上げることができてしまうのである
    • しかしAIは、その暗黒知を言語化はしてくれない
  • p38 AIには、因果関係はわからない。AIが私たちに教えてくれるのは、相関関係だけである
  • p39 ネットフリックス スノーピアサー
  • p44 BEV ワイヤレス充電
  • p50 かんばん方式 同じものを大量生産
    • セル方式 少量多品種
    • ダイナミックセル方式 ライン生産とセル生産を合体 AIを使ったら新しい生産方式
  • p53 デジタルツイン コンピュータでシミュレーション
  • p60 GAFAMのようなビックテックによってわたしたちの暮らしは最適化され、実に便利になった。しかしその最適化は、AIによる情報の支配によって成立している。つまり安楽な暮らしは、支配されているからこそ成立しているということだ
  • p61 パンとサーカスネットワーク効果、この2つに縛られて、安楽な暮らし、と支配と隷属からの自由はこれからも両立しないように見える
  • p68 web2.0 情報の流通が垂直統合から水平分離へと移行した
  • p73 フェイスブックは見えないところで我々の人間関係をコントロールしている タイムラインの表示は利用者ひとりひとりに最適化している
  • p77 tiktokやyoutubue shortには、人間の情報キュレータはいない。プラットフォームがすべてをコントロールして、だれにどのような動画を見せるかをAIによって決めるのである
  • p80 アドテクは監視資本主義的で嫌われているが、効率がよいので決してなくならない。この嫌いだが結局はりようしてしまうというのが新しい垂直型プラットフォームの特質の一つである
  • p92 ロビン・ダンバー イギリスの人類学者 ヒトが安定的な社会関係を維持できるとされる人数の上限 ダンバー数 100-200人
  • p93 フラットな組織構造においては初期段階では試行錯誤か可能になり、創造性を育むことができます。一方、従業員感の調整がうまくできず、従業員の対立や離職が起こり、最終的に商業的な失敗に至る可能性があります。
    • スタートアップが失敗する原因は、組織にヒエラルキーがないことだ
  • p95 自由というのは聞こえがいいが、それは無政府と限りなく同義に近い
  • テクノロジーは社会を支えてくれる素晴らしい存在だが、すべてをテクノロジーに任せれば大丈夫だと考えるのは誤っている
  • p101 政治家は強い政治権力をもっていることをたびたび批判されるが、民主主義社会が政治家に強い権力をあえて与えているのは、トロッコ問題のように、「だれもが納得できるわけでない」問題を政治決断するためなのである
  • p108 本書の中心的テーマは安楽な暮らしを選ぶのか、それともビックテックの支配と隷属から脱し、自由を選ぶのかという悩ましい問題をどう解決するかということである。ビックテックはパンとサーカスによる安楽な暮らしの提供と、ネットワーク効果で脱出を許さないという隷従と、2つの方法で人々を支配している
  • p125 山古志村が発行したNFT デジタルアートと電子住民票
  • p126 トークンエコノミーの問題点
    • ビットコイン 一秒に7つの取引しか記録できない
    • 膨大な電力が必要
  • p129 スティグリッツのユニバーサルベーシックキャピタル
  • p131 ブルースアッカーマン ステークホルダーグラント
  • p136 日本最大のクラウドファンディングsite REDYFOR
  • p148 ブロックスタック プラットフォームに溜め込まれている情報を個人が管理する
  • p171 エドワード・ホール 近接
    • 密接距離、個体距離、社会距離、公衆距離
  • p183 移動にはシリーズとネクサスの2種ある ジョンアーリ
  • p193 現代の都市は、人が集まるだけでは長続きしない。人が集まって、そこからビジネスや文化やそういったものを生み出すエネルギーを持たないと、持続しないのである
  • p194 シャノンマターン 雑多と混沌こそが実は都市の価値だ
  • p200 誰かにみられているという感覚は、社会的な動物である人間にはとても大切なのである
  • p214 デイビッドグレーバー 貨幣経済以前は贈与経済だった(負債を精算してしまうと、そこで関係がおわってしまうと当時の人は考えた)
  • p216 逆に言えば、わたしたちは貨幣経済をつくり、等価という概念を生んでしまったことによって、人間関係を持続させる手立てをひとつ失ってしまったといえるかもしれない
  • p220 関係と承認のあらたなシステムは、自分は社会んに承認されている、自分は他者にみつめられているという安心感を人々に与えると同時に、イノベーションや新たな文化を発生させる起爆剤にもなることができるだろう
  • p223 ジョブズが音楽市場で覇権を握った2003年の物語にはいくつものヒントがある
  • ひとつは利用してくれる人々を味方につけなければ、プラットフォームビジネスは成功しない。もう一つは、人々を味方につけるためには、圧倒的な使いやすさを実現しなければならないということである。つまりは素晴らしいユーザ体験UXが重要ということだ
  • p226 UI 同方向型、対面型
  • p230 ゼロUI アンディグッドマン テクノロジーを使う人間の側がUIを全く意識しないですむようになる