- 日経の連載「ほどほど健康術」。岡田正彦教授による健康に関するさまざまなテーマについてエビデンスに基づいた文章。
- 9/12/2010のテーマは腰痛
- 最新の画像診断装置を使った研究によれば、腰痛があっても85%の人には異常がまったくみつからない。研究が進むにつれ、腰痛がなぜ起こるのか、わからなくなってきた
- 腰痛は決め手となる治療法がない。湿布剤、鎮痛薬、神経ブロック注射、手術などが一般に行われる。しかし治療を受けた人と受けなかった人を追跡調査すると、どの方法も、治るまでの期間に差が認められない。
- 豪州の研究者が各データをまとめたところ、意外なことに、安静にしていたひとは、動き回っていた人に比べ回復が遅れていた。
- 腰痛のきっかけはさまざまだが、骨折や特殊な病気を除くと、ストレスが背景にあることも多い
- 現在のところ大規模調査で効果が証明されているのは、自己暗示力に期待した「心理療法」だけ。腰痛は気持ちで治すもの、といえそうだ。