急性腰痛と危険因子ガイド

急性腰痛と危険因子ガイド

原典はここ  

イエローフラッグとは、腰痛による長期障害や失業のリスクを増大させる諸因子のことである。

  • 腰痛に対する態度と信念
    • 痛みは有害であるという信念、もしくは恐怖回避行動(動作恐怖と極端な用心深さ)のために身体を動かせない
    • 痛みが完治しなければ仕事や日常生活に戻れないという信念
    • 身体を動かしたり仕事をしたりすると痛みが強くなると思い込み、元の生活に戻る自信がない
    • 破局的思考、最悪の事態だという考え、症状に対する誤った解釈
    • 痛みは抑えられないという信念
    • 社会復帰に対する消極的な態度
  • 行動
    • 長期間の安静や必要以上に「休憩時間」をとる
    • 身の回りのことをほとんどしないため、活動レベルが低下している
    • あまり運動をしない、あるいはたまにしか運動をしないので、活動量が大きく変動する傾向にある
    • 通常の活動を避けるようになり、生産的活動から離れたライフスタイルへ変化している
    • 過剰な痛みを訴える(0から10までのvisual analog scaleで10を超える)
    • 補助装具や家庭用医療機器の使用に対する過度な依存
    • 腰痛を発症してから睡眠の質が低下している
    • 腰痛を発症してからアルコールや市販薬などを大量に摂取している
    • 喫煙
  • 補償問題
  • 診断と治療
  • 感情
    • 身体を動かしたり仕事をしたりすることで強くなった、痛みに対する恐怖心がある
    • 抑うつ状態(とりわけ長期間にわたる気分の落ち込み)で楽しいというより感覚が喪失している
    • 普段よりとても怒りっぽい
    • 不安感が強くて身体感覚が過敏になっている(交感神経の緊張も含む)
    • 大きなストレスがあって感情をコントロールできないように感じる
    • 対人恐怖や引きこもりといった社会不安障害がある、もしくは外出する気になれない
    • 自分は役立たずで必要とされていないと感じている
  • 家族
  • 仕事