予防接種ストレス反応(ISRR)について教えてください

齊藤昭彦 予防接種ストレス反応(ISRR)について教えてください up-to-date  子どもの感染症 20(1):22-24,2022

  • ワクチンの成分ではなく、ワクチン接種に関する不安によるストレスが原因で起こる反応を総称して予防接種ストレス関連反応(immunization stress-related responses:ISRR)と呼ぶ
  • 2020/1 WHOが発表した新しい概念
  • 急性反応(接種後5分未満)と遅発性反応(何日か経過後)
  • 急性反応
    • 交感神経系の活性化に伴う反応
      • 急性ストレス反応 循環器系:頻脈、動悸、呼吸器系:息切れ、過換気 神経系:口渇、熱または冷感、手のうずきやしびれ、発汗
    • 副交感神経系の活性化にともなう反応
      • 循環器系:徐脈、血圧低下、呼吸器系:息切れ、過換気、神経系:視覚障害(眼前暗黒感、複視、斑点、めまい、失神)
  • 遅発性反応
    • 解離性神経症状反応(DNSR)
      • 脱力または麻痺、不自然な動きや四肢の姿勢、不規則な歩き方、言語障害、明らかな生理学的根拠のない心因性の非てんかん発作
  • リスクファクター
    • 10歳代、ワクチン接種と関係なく血管迷走神経反射による失神の既往がある、ワクチン接種を含めた注射後に嫌な経験があること、注射への恐怖、不安障害や発達障害(ASD)
  • ISSRは集団で起こることがある。これはISSRが共通の原因で起こったという思い込みが原因と考えられる。(報道等の影響)