第40回脊椎脊髄病学会抄録より

第40回脊椎脊髄病学会抄録より J Spine Res 2011;2(3)

S603 下和弘ら 過去の痛み経験が慢性腰痛へ及ぼす影響

  • 牛田先生のグループ
  • 慢性腰痛において、過去の経験や心理的要素が腰痛に及ぼす影響を検討するため、「中腰姿勢で荷物を持つ」写真を提示したときの脳活動をfMRIで撮像し、腰痛経験者ではvirtual low back painと表現できるような不快な情動体験が喚起されるのかについて研究を行った
  • 腰痛経験者では、「他人が中腰姿勢で荷物を持つ」という実際の痛み刺激でない視覚情報からも不快な情動体験を経験している可能性が示唆された

S663 笠井裕一 私の痛み研究

  • 興味深い痛み研究で、英文で発表したリスト

S678 矢吹省司 腰痛、肩こり、そして一部の頭痛の部応対は同じ可能性がある

  • 運動療法は筋力や持久力を高めるという効果だけでなく、疼痛の捉え方まで変える可能性がある治療法として勧められる

S782 門阪泰憲ら 慢性腰痛患者における”痛みに対する破局的思考”の減少を目的とした認知行動療法の効果

  • 破局的思考の減少を目的とした治療プログラム 4ステージ
    • 1心理教育、2ディストラクション、思考の同定、3思考の妥当性の検討、4あたらな思考の作成
    • 腰痛 治療前 75.1 治療後 27.5
    • 下肢痛 治療前 85.8 治療後 29.9
    • 下肢のしびれ 治療前 86.8 治療後 31.8