2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

滋賀医科大学医学部附属病院ペインクリニック科

福井聖 滋賀医科大学医学部附属病院ペインクリニック科 Practice of Pain Management 2012;3(4):252-266 日々、難治化した慢性疼痛患者さんの診察をしていると、画像のみで診断を下さず、痛みをもった人間として患者さんを診察することの大切さを感じます 線…

永田勝太郎 慢性疼痛に全人的医療はなぜ必要か 慢性疼痛 2001;20(1):83-89

全人的医療とは、その医療の視点を病んでいる患者の臓器単独(局所)のみにおくのではなく、患者をいつ、いかなる場合においても、「病をもった人間(個人、全人:whole person)としてとらえ、身体的・心理的・社会的・実存的な視点から、包括的に(全人的…

慢性腰痛に対する認知行動療法

境洋二郎、小山徹平、丹羽真一 慢性腰痛に対する認知行動療法 痛みと臨床 2007;7(2):155-164 疼痛閾値には個人差があり、障害の程度と痛みの強さが相関しないこともあり、痛みが心理社会的因子と関連していても心身相関に気付かない、またはそれを認めない患…

多彩な身体症状の奥にある心の傷

松田孝之、氏家武 多彩な身体症状の奥にある心の傷 小児科診療 2010;73(1):56-60 疼痛性障害 一つ、またはそれ以上の身体部位の疼痛が長期に続き、その症状には心理的要因が関与していると考えられるが意図的なものではなく、それにより仕事や学業に著しい機…

身体表現性障害としてのしびれと痛み

池口邦彦 身体表現性障害としてのしびれと痛み Medical Practice 2007;24(8):1435-1438 1986年の国際疼痛学会では痛みpainを、身体表現性障害の痛みをふまえて、以下のように定義している。「不快な感覚性および情動性の体験であり、それは実際または潜在の…

運動器慢性疼痛における集学的アプローチ

Round tabel discussion 運動器慢性疼痛における集学的アプローチ Locomotive pain frontier 2012;1(2):57-64 松原 痛みセンターのリハビリ受診患者 注射してほしい、手術してほしい、リハビリしてほしいなど自発性の低い受け身の特性があります。また、痛み…

魚は痛みを感じるか?作者: ヴィクトリア・ブレイスウェイト,高橋洋出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2012/02/02メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 38回この商品を含むブログ (16件) を見る

永田勝太郎 慢性疼痛患者の有する問題点ー全人的医療の視点から 慢性疼痛 2011;30(1):7-12

慢性疼痛とは、「患者固有の生きざまの歪み」から発していると考えられる 生きざまとは、患者固有の身体・心理・社会・実存的特異性である。実存とは、人間固有の存在感であり、生きる意味の追求、責任のある行動、自由性のある自己選択などを意味する。実存…

痛みに対する破局的思考と恐怖が痛みの重篤さと生活障害に及ぼす影響

松岡紘史、板野雄二 痛みに対する破局的思考と恐怖が痛みの重篤さと生活障害に及ぼす影響 慢性疼痛 2006;25(1):109-114 痛みが生じた場合に、その痛みを破局的(pain catastrophizing)にとらえると、痛みに関する恐怖(pain-related fear)が生じ、痛みが生じる…