山崎知克 心の問題に関連する痛みの対処法 チャイルドヘルス 2015;18(8):594-597
- 総論的になりますが、身体症状症による痛みの対応方法としては症状の背景につらさや悩みがあること、つまり心身相関の存在を念頭におきます。そして可能であれば子どもの気持ちを言語化させ、言葉による表出が難しい幼児期など低年齢児であれば遊戯・絵画療法などにより感情表出をさせて、治療者と気持ちの共有を図ることが必要です
- 痛みの表出は悩み解決の入場券のようなものなので、子供の生活状況の全体で把握しながら、症状のみに固執せず具体的な不適応感や困難感を理解することが需要です。子どものつらさを親御さんと共有した上で、具体的な問題の解決を目指していきます
- うつに伴う痛み
- トラウマに伴う痛み
- 学習性疼痛
- 子どもの問題行動における行動動機 4つ
- 自己刺激(それをすると気持ちがよく心地いいので行おうとする)
- 逃避欲求(その行動によりその場から逃れようとする)
- 物的欲求(その行動をすることで物を得ようとする)
- 注目欲求(その行動のより注目を集めようとする:子どもにとって注目されることは良い結果になります。)