苦痛を科学する

苦痛を科学する―ひとの苦しみを理解する話

苦痛を科学する―ひとの苦しみを理解する話

  • 恐怖記憶の形成 アクチビンという脳内タンパク質の一種の活性が重要
  • マウスの記憶した匂いと危険性の関係性は少なくとも2世代は受け継がれる
  • 扁桃体の損傷は恐怖を軽減
  • 苦痛分子 コルチコトロピン放出因子1 CRF1 下垂体から分泌させるとストレスや不安を引き起こす作用
  • 人が快感を覚えた時に反応する側坐核という脳の部分が、痛みを感じたときに、痛みに先んじて反応する
  • 側坐核が活発に活動する人ほど嘘をつく割合が高い
  • 側坐核の活動が高い人ほど、嘘をつかずに正直な振る舞いをする際に、背外側前頭前野と呼ばれる領域に活動が高い
  • 報酬系 腹側被蓋野という場所から、側坐核に向かって走る内側前脳束という神経の束が報酬系の主体であり、側坐核から放出されるドーパミン報酬系の活動に重要な役割を果たしている
  • 腹側被蓋野 黒質赤核に囲まれた内側の領域 A10細胞集団と呼ばれる、ドーパミン作動性ニューロンが多く存在
  • 情動は苦痛を修飾
  • 先天性無痛症、先天性無痛無汗症
  • 図46 腰椎の脊柱管の中に、脊髄の断面図が書かれている。これは不適切。正しくは馬尾。
  • コラム26 脊柱管狭窄の病態
    • 2行目「脊柱管狭窄のみで脊柱管狭窄症の症状は説明できない。」とあるが、9行目「脊柱管狭窄の症状と姿勢には深い関係があり、沿った姿勢をとると症状は悪化することが多く、逆に前屈姿勢をとることにより改善することが多い。これは姿勢によって、脊柱管の内腔がせまくなったり、広がったりする変化が生じることに起因すると考えられる。」の最後の一文と2行目は矛盾しないか