粳間剛 検査で痛みがなければ痛みは精神的なモノ? 地域リハ 2017;12(10):864-871
- 「検査で異常がないから問題ないです」って言う医療者は、動かしてもいないのに部品だけ見て問題ないといい、何もしてくれない修理屋さんと同じじゃないのかな
- うつなどの精神疾患で、MRIやCTで「異常なし」でも、機能画像なら異常がうつせたりする
- 「検査で異常がないから何も問題ない」なんてことはない
- 脳関連の症状では、たとえ原因が精神的なモノであっても、症状の原因となる「脳機能低下の証拠」が脳機能画像で検出できるようになってきている
- 「習慣的に、“精神的なモノ”とされていた症状は、脳の機能異常の結果である」と最近は証拠を検出できるようになってきた
- 痛みを最終的に体験するところは脳なのだから、脳が反応していれば痛みを体験していると解釈していい
- 「器質的異常を伴わない脳の機能異常」が、いわゆる精神的なモノとよばれるモノなんだよ
- 腰痛診療ガイドライン(2012年)で「腰痛の発症と遷延に心理社会的因子が関与する」は、推奨度A(強い根拠に基づいている)とされています。