村上正人、松野俊夫 慢性疼痛 ストレスと臨床 2002;12:25-29
- 国際疼痛学会の痛みの定義 組織の実質的あるいは潜在的な障害に結びつくか、このような障害を表す言葉を使って述べられる不快な感覚や情動体験
- 痛みには感覚としての痛みと感情としての痛みという2面性がある
- 痛みとうつの関係
- 疼痛発症前から存在する
- 疼痛発症以降に出現する
- 疼痛が長引くに下がいうつが生じるの三つにわけて考えると理解し易い
- 身体的な痛みは感情的な痛みに変質し、慢性的な疼痛に発展していく
- 心療内科領域では臨床各科を経由して受診する疼痛患者がすくなくないが、それらを機能性の筋肉痛という視点で見ると、その痛みのメカニズム、心身相関がよく理解できることがある
- RAの痛み 身内や親しい人と死別や離別など、生活上のストレスや情動ストレス、感情的な変動が契機となり痛みが増悪する場合あり
- 慢性疼痛の治療には不安、緊張、うつへの対応が必須
- 心理的アプローチ
- 共感をもって痛みを受容し(受容)、つらい治療期間を励ましながら支え(支持)、痛みが必ず緩和、改善することを信じ(保証)、そのためのストレスの対処法、生活の工夫の必要性などについて説明する(説得)というプロセスを、毎回診療場面で繰り返すことが重要である
仙波恵美子 慢性疼痛はどうして生じるか 痛みとそのメカニズム ストレスと臨床 2005;24:4-7