- 慢性痛とそれに関与する脳活動部位
- 視床には多くの核が存在するが、痛みの伝達系においては、外側脊髄視床路が終末している腹側基底核群と、前脊髄視床路が終末している髄板内核群(主として外側中心核と束傍核)が重要な役割を果たしている
- 前者は大脳皮質に主に投射する中継点であり、皮膚、内蔵、筋、関節からの識別性の間隔に関与
- 後者は大脳辺縁系に投射し、痛みの情動等に関与
- 慢性痛においては、疼痛状態において主に刺激伝達が引き起こされる対側の視床では活動がむしろ低下していることが散見されている。(中枢神経系の可塑的変化が起こっていることを示す)
- Ikemotoら
- Ushidaら
- 個々の痛み患者の評価法としての脳機能イメージング
- 個々の症例ごとのfMRIデータに再現性と信頼性が要求される(情動やその日の状況の影響)