田代雅文、細井昌子 痛みのカウンセリング:受容を目指した治療的対話の創造 Practice of pain management 2013;4(3):164-171
- 現在の症状のみを「その症状をもつ人間が生活している背景」から切り取って、医学生物学的モデルだけで解釈しようとすると、理解不能な症状を呈する「わけのわからない患者さん」にみえることが多いと感じる
- 生活史や心理社会的背景を尋ねることで、症状を訴える文脈がわかると、理解可能になることがある
- 「この患者さんは、どの場所に生まれ(風土・文化的背景)、どんな家庭に育って(親子葛藤・兄弟葛藤・教育歴・人生脚本)、どういう仕事・生活をしていて(人間関係・経済的背景・現在の家庭環境)、今回の症状は彼(彼女)にとて、どんな(実存的な)意味合いをもつのであろうか?」と
- これらがわかってくると、”本当の主訴”を語り合えるようになり、そして、本当の主訴を取り扱うことで心身とも快方に向かう治り方がある
- 心理面接の技法の分類(有村達之)