宗田大 膝痛 知る診る治す MEDICAL VIEW 2007

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  • 第2章 膝痛を診る
    • p32 初診の問診では、患者におこったことをストーリーとして描けるように話を聞かなくてはならない
    • p39 膝痛の診察をする際、膝痛で最も多く、また潜在的に存在している膝蓋骨や膝蓋腱周囲の疼痛をとらえておくことが非常に大切である
    • p40 伸展機構の疼痛は膝痛で最も多い。大腿四頭筋のセッティングは健康な膝にとっては必要不可欠な機能である
    • p43 膝蓋骨の移動性を調べることで、その膝の弛緩性を読み取ることができる
    • p51 脛骨が外側にずれている(thrust)例では関節弛緩性があると判断する
    • p52 膝痛の筆者の4段階のステージ分類
      • stage I 正常期 II 急性炎症期 III 慢性炎症期 IIIA 炎症活動期 IIIB 炎症沈静期 IV 骨痛期
    • p71 著者の経験からはMRI上の異常とその膝痛の関係は乏しい
    • p73 著者の経験から、患者の訴える膝痛は最大圧痛点から由来していると解釈して治療することが効果的である。
  • 第3章 膝痛を治す こだわりの保存療法 ストレッチ
    • p100 機能の正常化と、関節を以前と同じ正常状態に戻すこと(構造の正常化)は本質的に異なることが多い。
    • p100 外傷により欠損した正常軟骨を治療することと、軟骨脆弱性の素因を持った変形性関節症の変性軟骨を治療することは本質的に異なるものと考えるべきである。
    • p102 膝関節のあるべき状態を無視した訓練や努力は、筋力強化の間違った努力、関節炎の悪化、関節部痛・関節軟骨障害の進行、という悪循環のワナにはまることをしっておくべきである。
    • p105 ストレッチこそ膝痛改善の基本
      • ROMの正常化
      • 大腿四頭筋セッティング
      • カーフパンピング
      • 痛点ストレッチ 痛点ストレッチは医師による適切な指導により患者自身が疼痛を自覚し、自ら圧痛部位をおすことで自己トレーニングができる方法である