2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

松原貴子 認知行動療法 Practice of Pain management 2013;4(2):100-105

慢性痛患者の認知と行動の歪み 難治性の慢性痛患者の思考パターンの特徴として、全か無かの完全主義、心の読み過ぎ・先読みの誤りから不安を感じて回避する傾向、”すべき”思考のために他者への怒りを潜在させやすい傾向などが知られている。 慢性痛患者にお…

こどもの痛み

西須孝 こどもの痛み 日本運動器疼痛学会誌 2013;5:53-60 こどもの痛みは、条件反射の如く「痛みの経験」と密接に関連しているように思えてならない 3歳以下の幼児では「いたい」という言葉を正しく使っていないことが少なくない 親が日常”腰痛い”というの…

慢性疼痛の認知行動療法とわが国での有用性

有村達之 慢性疼痛の認知行動療法とわが国での有用性 日本運動器疼痛学会誌 2013;5:49-524 慢性疼痛の認知行動療法の2つの特徴 認知や行動を変化させることで患者自身が痛み体験をコントロールできるという理論であり、患者自身による症状コントロールを強…

谷川浩隆 心療整形外科 日本運動器疼痛学会誌 2013;5:43-48

心身医学的アプローチは精神科や心療内科だけではなく、身体疾患を診るすべての診療科が取り入れるべき方法論であり、運動器疾患を扱う整形外科でも当然必要である 運動器疼痛の原因に心理的要因が関与していても、患者自身には疼痛という身体症状として感知…

歩行活動と生活活動を含めた総身体活動量と運動器疼痛との関連につい

齊藤貴文、崎田正博、森山善彦、西内久人、古賀祟正、熊谷秋三 歩行活動と生活活動を含めた総身体活動量と運動器疼痛との関連についてー地域在住高齢者を対象として 日本運動器疼痛学会誌 2013;5:20-27 身体活動計(オムロン活動量計:Active Style Pro HJA 3…

松平浩、菊地徳昌、川口美佳、犬塚恭子、有坂真由美、原慶宏、磯村達也 日本語版 STarT(subgroup for Targeted Treatment) Back スクリーニングツールの開発 言語性妥当性を担保した翻訳版の作成 日本運動器疼痛学会誌 2013;5:11-19

非特異的(非特異的腰痛)たる所以として、画像検査が基本的に痛みの原因を語らず予後予測になりにくいことが挙げられる。 一方、腰痛の慢性・難治化に強く影響する危険因子の多くが心理社会的要因であることが明らかになり、病因の正確な把握は難しいものの…

丸田俊彦 慢性疼痛患者へのアプローチ:"pain behavior"をめぐって 日本運動器疼痛学会誌 2013;5(1):3-6

強いて言えば、「いかにあがこうとも、器質性と心因性の区別は出来ない」というのが答えである 普段は結構聞く耳を持つ人でも、いったん白衣を着ると、何か「客観性」をまとった様な錯覚に陥り、自分の見方・意見が正しい様な錯覚に陥り易い。また、患者は、…