- printing issue
- problem
- macbook (el capitan)からLAN 接続された ricoh ipsio 4310へ印刷できない
- 4310にはps モジュールを追加していないので、通常印刷できない
- 以前この方法で印刷できていた。 cf. Ricoh IPSiO 4310 & mac - 文献斜め読み
- まず
- 上記の方法で、システム環境設定、プリンタとスキャナから、プリンタを4310を追加
- ppdファイルはRicoh-RPDL_IV_Laser_Printer-rpdl.ppd
- 対応策 (sandboxとX11)
- ここの方法でcups-files.confにSandboxing Relaxedを一行追記
- cf. http://www.macobserver.com/tmo/forums/viewthread/86495/
- 上記の記載ではこれで印刷成功とあったが、当方はうまくいかず
- consoleのエラーをみると、Xがなんとかと書いてあったので、下記からX11をいれる
- cf. https://www.xquartz.org/
- 印刷成功
- 注 xquartxのinstallが待っても終了しないので、強制終了。再起動しようとするとinstall in progressでできない。terminalからsudo shutdown - h nowで再起動できた。。
認知行動療法を使いこなす
雑誌 臨床心理学 vol 16 no 4 2016の特集は「認知行動療法を使いこなす」
- 作者: 熊野宏昭,伊藤絵美,杉山雅彦
- 出版社/メーカー: 金剛出版
- 発売日: 2016/07/10
- メディア: 雑誌
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ORCA tips
- 処方内容はORCAでお薬手帳を印刷し、カルテに貼っている。
- 院内処方の当院では、薬価改正ごとに、使用薬剤の見積もりを依頼し、適宜入れ替えている。
- 処方は前回の処方内容をコピーすることが多いが、薬剤変更があると、誤って変更前の薬剤を処方してしまうことがある。
- そこで薬剤の入力コードを "?????????数字"にして、コピーのあとに目立つようにすると、誤った処方に気がつくようになった。
- 変更前
- 変更後
- ?????があるので、入荷していない薬剤に気づきやすい
- 同じことを昨年書いていたのを忘れていた
- cf. http://d.hatena.ne.jp/ucymtr/20151217
疼痛と記憶 般化形成と記憶再形成過程の役割
龍野耕一 疼痛と記憶 般化形成と記憶再形成過程の役割 Locomotive pain frontier 2016;5(1):40-46
- 臨床心理士として運動器の慢性疼痛患者への面接を始めてまず感じたことは、外科的侵襲以外に、交通事故、格闘技、暴力、行き過ぎた躾など直接あるいは間接的体験としてもつ患者が少なくないことであった。身体の痛みに「耐えてしまえた記憶」が、慢性疼痛の症状形成にどうつながるかが最初の疑問であった
- 感覚的、情動的に不快な体験の「記憶をその患者は面接で「想起」して訴えている
- 無条件刺激(unconditioned stimulus;US) 生得的に行き起こす注射針の刺入のような刺激
- 無条件反応(unconditioned reflex;UCR) その結果生じた痛みの恐怖が連合した反応
- 条件刺激 (conditioned stimulus;CS) 条件付けられて反応を起こす刺激
- 条件反応 (conditioned reflex;CR)
- こうして条件付けられた患者は、「注射器」のことを「考えた」だけでも「不安」という情動を感じるようになり、感覚記憶と情動記憶の連合が形成されたことになる
- 般化(刺激般化) 違う病院の建物を目にしただけでも、街角の献血車を見ただけでも腹痛が起こる
- 反応般化
- 多項随伴性
- 情動反応の般化解消を目指して
- 「痛み」刺激を罰刺激として捉えて連合する恐怖や不安に苛まれる患者を目の前にしては、できることなら「今、その場」で痛み刺激と膨れ上がった不快情動との連合を解消し、あくまでも「身体科医療」の枠組みのなかに戻してあげたい、と誰しも思うであろう
- 記憶の固定化 LTP long term potentiation 短期記憶 遺伝子発現の誘導によらない初期( early-phase:E-phase) 新規合成蛋白質の機能によって起こる後期 (late-phase:L-phase) シナプス可塑性との関係
- 記憶の不安定化と再固定化
- 消去学習 暴露療法(持続エクスポージャー療法)
- 交通事故、格闘技、暴力など直接あるいは間接的に体験して抱いた「痛み」の情動記憶が、現在の「痛み」の刺激般化によって、より大きな情動反応を引き起こすとすれば、その般化形成を解除することによって、膨れ上がった情動反応とそれが引き起こす反応般化を沈静化することができ、そこに心理臨床が介在する意味が存在しているといえよう
- 慢性疼痛の心理臨床領域における私の試み
- 治療者ー患者関係 打ち明けても構わないと感じてもらえれば、語っていただく痛み体験の記憶に、親身に聴き入る面接者への信頼感と、診察室という守られた空間が与える安心感だけでも、その辛い体験への新たな連合を形成して消去学習を誘導するかもしれない。医療者の落ち着いた、共感性に満ちた態度は、それだけでも、患者の辛い記憶をすでに癒しているといえる
- ジェノグラムの効用(記憶の臨床検査室)
- 患者の背景や生育歴を知るためにだけではなく、患者の自分史を語っていただくなかで、過去の不安を語ることを妨げず、その傷ついた体験に寄り添い共感を示す機会を与えられ、優れた治療過程を提供してくれている
- 安全なクスリ(記憶でつくる鎮痛剤)
- 患者に楽しい腹を抱えて笑った体験を話してもらい記憶想起を行う。楽しい笑いが生理的鎮痛機序として有効であると説明した上で、その想起直後に痛みがどのくらい減じたか尋ねる。肯定的評価が得られれば、この記憶に名前をつけてもらい、安全でよく効く自前の薬として、持ち帰ってもらう
- 睡眠衛生指導(記憶のための栄養剤)
- 慢性疼痛治療に期待したい心理療法
- 心理臨床でもっとも大切だと考えていること
- たとえどれだけ傷つき、苦しい体験をされた方であって、その人を”悩める人””傷ついた人”としてみるのではない。その体験を懸命に生き抜き、そしてこれからも、自分が望む人生を歩んでゆくための力をもった方であるという視点を忘れないこと。つまり、苦しい記憶だけを扱うのではなく、リソースや、幸せな記憶、未来への展望、それらすべてを含んだその人そのものにかかわらせていただく、という姿勢を持つこと。その上で、クライエントの訴えの”意味”を考える姿勢が、心理臨床では最も大切である」と。
- 対人援助の基本を示す岩間の言葉
- 対人援助にかかる自己決定の原則は「本人に決めてもらうことではなく、本人が決めるプロセスを支えること」である
safari が起動しない
- safariが起動しない
- 自分ではこれ以上解決できそうもないので、applestore/genius barを予約
- geniusのやったこと
患者の痛みではなく、痛みを持った患者を視よ
菊地臣一 患者の痛みではなく、痛みを持った患者を視よ ペインクリニック 2016;37(4):515-521
- 努力できることも才能の一つだ
- 頼ってきた人間の面倒を見るなら徹底して面倒を見る
- 絶えず弟子や周囲の人間に関心を持ちそれを伝える
- その根拠は?なぜか? 常に根拠の存在を確かめさせる教育
- 腰痛の治療に固定術は必要なのか この答えは未だに完全に出ていない
- 人生の扉は他人が開く
- 自分の知識に患者さんの症状を当てはめるのが普通ではないだろうか、事実を事実として素直に受け入れることは、口で言うほど容易なことではない
- 努力できることも才能の一つであるという教えの延長が、この愚直なる継続である
- 凡庸な努力は凡庸な結果しか生まないは、わたしのような凡人には辛い格言である
- 近年のEBMは、腰痛の増悪や遷延化には、従来、われわれが認識している以上に早期から、心理社会因子が深く関与していることを明らかにした。こういう事実を前にすると、痛みを扱う医療従事者は自分が専門としている知識や技術だけでなく、画像で捉えられる器質障害と同様に、目に見えない機能障害にも目を向けて治療する必要がある
- 経験豊かな医師なら、解剖では説明のつかない非合理的な腰痛や理解不能な腰痛があることは常識である
- 柔軟性はアイディアの宝庫である
- 修行中は様々な環境に身を置いたほうがよい。
- 若いうちに多くの修羅場を踏んで決断の経験を積んでおくべきである
- 医療の科学であるEBMは平均値の検証である。しかし、医療は個人の問題である。しかも、その人間の個性、背景は各々で異なっている。ここに医療人が力を発揮してほしいアート、手当の思想が求められる。NBM(narrative-based medicine)の世界である。実際には不可能かもしれないが、医療人の患者さんに対してのone of themを患者さんの医療人に対するone and onlyに近づける努力が必要である
- 手術は最終的な問題解決にはならないということである
- 超高齢社会の今、とことん医療のcureの思想だけでは対応しきれない、ほどほどの医療のcareの思想を持つことも大切ですある
線維筋痛症の心身相関と全人的アプローチのための病態メカニズムの理解
細井昌子、安野広三、早木千絵、富岡光直、木下貴廣、藤井悠子、足立友理、荒木登茂子、須藤信行 線維筋痛症の心身相関と全人的アプローチのための病態メカニズムの理解 心身医 216;56(5):445-451
- 線維筋痛症では、デフォールトッモードネットワークと呼ばれる無意識的な脳活動が島皮質と第二次感覚野と強く連結しているといわれており、これが中枢性の痛みとして、過活動に伴う筋骨格系 の痛みや自律神経機能異常といった末梢性の痛みと合併し、複雑な心身医学的病態を構成していると考えられる
- ペーシングを調整し、意識と前意識や無意識の疎通性を増すための線維筋痛症患者に対する全人的アプローチが多くの心身医療の臨床現場で発展することが望まれる
- 線維筋痛症を含む慢性疼痛難治例では、作業のペース配分(ぱcいんg)が苦手であることが多くの、その背景に物事に対する焦り、強迫性、罪悪感といった心理的特性が影響している
- 一気に物事を済ませて全て終わってからゆっくりしようとする、一見合理的ではあるが極度に強迫的な認知行動特性が認められることが多く、交感神経系過緊張の状態が持続するために、副交感神経機能によるリラックス感を得るのに時間を要するようになる。全て終わってからリラックスしようとしても容易には緊張が緩まずに、徐々に疲労を持ち越していくことになる
- 強迫的で時間を惜しんで作業に取り組む姿勢 周囲から社会的に人称 社会的に強化
- 過剰適応で休みがなく、強迫的に作業を持続する中、作業中には交感神経の過緊張により疼痛閾値が高くなり、作業が終わってもかなりの時間が経過した後に、耐え難い痛みが生じることになるため、「ゆっくするとかえって痛くなる」という認知が固定し、「自分は心理的にも緩まないほうがいい」という考え方で強迫的に行動が持続する
- 対策 作業時間量と痛みや疲労の関係を把握する 作業の量や区切りでなく「時間に基づくペース配分」に変える 活動スケジュール作成(均等分散、適度な総量、活動休息時間)
- 慢性疼痛の難治例 過活動・強迫性による痛みの悪化の時期から、活動の様式は変えずに、活動の頻度が減り、結果的には心身の疲労のために、ほとんど動かないという不動の状態を維持している場合もある
- 一般的な日常生活活動においては不動になっている慢性疼痛難治例であるが、安静時に「心よりリラックス」しているわけではなく、罪悪感や自己否定感などで不快情動を覚え続けており、そのためにパソコン・携帯電話・タブレットなどのモニターを長時間使用し不快感による「嫌気」を「気晴らし」つづけていることも多い
- 能力の高い症例ほど限界まで心身を追い込んでからようやく病院を受診していることもある
- 多くの症例で認められるのは、幼少期から厳しい生育環境。親自身が過活動であり、休息を許さない改訂の雰囲気が基礎にあることが多い
- 種々の問題で両親に余裕がない状態があり、患者本人は子どもとして十分な甘えを享受できなかったことで自己肯定感が得られていないことが多い。
- さらに日々の過干渉・低ケアの養育スタイルの問題があり愛着スタイルに問題が生じていたり、身体的・心理的・性的虐待、ネグレクトなどのトラウマが語られたりする
- 過剰適応・過活動が患者の環境に取り込まれており、適切な治療環境を設定するには本音を十分に言語化することが重要であるが、患者本人が自身の感情に気づく能力が育っていない失感情症傾向が高いため、本人の心からの自己主張を引き出すことが困難である
- 重症例で最も困難であるのは、長年にわたり繰り返されてきた環境のストレスにより、患者に受動的な自己象が構築されていることである
- 治療の山場となるのは、多くの束縛を外した後に患者が実感する大きな不安である。それは主体的に生きてこられなかったことにより、自身の生き方を自己決定するために必要となる自信がないことから生じている
- 思春期に発達課題として重要である反抗とう自己主張が許されず、自己主張をしようとしても虐待的な行動で抑えこまれてきた症例では、自己決断として自身の生き方を作っていくことは医療者が想定する以上に患者にとっては大きな一歩であり、この段階には症例の重症度に応じた十分な時間をとって治療スタッフが熱心にサポートを行う必要がある
- 線維筋痛症
- 安静時の脳活動の異常 、安静時の機能的な脳活動の結合性の異常(resting state functional connectivity)
- なにもしないで安静にしている時により活動が上昇する脳領域のネットワーク default mode network;DMN
- 不快情動体験の記憶がある一定以上の容量を越えると、意識に押し寄せてきて、意識という作業領域が狭くなり、意識的な作業効率が悪くなる。何らかの意識を要する過活動を行うと意識の空間がかろうじて維持できるため、線維筋痛症難治例においては、活動することが不合理と想定されるような疲弊した状態でも意識的な過活動が継続されてしまう(過活動のスクリーンセイバー仮説)
- 抑圧されてきた不快情動体験を、患者自身が苦しみ嘔気を覚えながらも主体的に意識化し、治療者とともに過去の自分の苦労を現在の自分自身がしっかり労い意識的に統合することが、根本的な治療のための戦略となると考えられる