身体症状症患者を理解する

鋪野紀好、生坂政臣 第3回身体症状症患者を理解する レジデントノート 2018;19(18):3236-3244

  • 患者は、”病者”としての社会的責務から免除されますが、その条件となる病院への通院を続けた結果として医師への依存性が強まり、自ら治ろうとする努力を破棄してしまうようになります。このようなsick roleが強化された患者の症状は難治化する傾向があります。
  • 身体症状症患者への効果的な対処法
  • 定期的な診察を組む

患者が定期の受診までの間に電話をかけてきた場合には、緊急性がないことの確認だけに留めておきます

  • 問題点を絞って話をする
  • BATHE techniqueを用いる

B;background(背景), A;affect(気持ち), T;trouble(困っていること), H;handle(対処), E;empathy(共感)

  • 疼痛閾値と神経化学的な説明
  • 不要な検査や紹介を避ける
  • 患者の努力を支持し、できることを増やす