認知行動療法におけるソクラテス的問答 1

  • 認知行動療法の特徴
    • 協同的実験主義
    • 一緒に問題に取り組み、実験的に解決策に挑戦していくことで解決策を見出す
    • guided discoveryが重要
      • セラピストガイド セラピストは無理やりでなく、ガイドする
      • 患者はガイドされる 患者さんが質問に答えながら真実、解決策に近づく
      • どこへガイドする 患者が心の仕組みやその他の公式に行き着くようにガイドする
    • ディスカバーする
      • セラピストは発見援助 患者が自分で真実を発見するように質問していく
      • 患者が発見 患者が質問に答えながら真実を発見していく
      • 発見するのは何か 心の仕組み、ウツの仕組み、良くなる方法など
  • guided discoveryの一つの手法がソクラテス式問答法
  • 気づいてもらうこと、注目する点
    • パターン化されて気づかない考え
    • 癖になっている考え方
  • 認知行動療法の手順
    • まず、良い関係づくり ラポール
    • パターン、悪循環に気づいてもらう ソクラテス式問答法
    • 作業なども問題解決(認知再構成)
  • ソクラテス式問答法の使い方
  • 私たちの使える道具
    • 言い切り(断定) --なんですね
      • なので、それは悲しいですね。(支持)
    • 質問(質問は相手を動かす)
      • その時に何を感じたのでしょうか?
  • 質問について
    • 閉ざされた質問(closed)、開かれた質問(open-ended)、ソクラテス式質問
  • 例 大学院の受験に失敗した
    • 閉ざされた質問 どちらの大学院を受験されたのですか?入試は難しかったですか?
    • 開かれた質問 他の進路にはどのようなものが考えられますか?ご両親はなんとおっしゃっているのですか?
    • ソクラテス式質問 (相手の話のなかから、ターゲットを絞って、それに関する質問をくり返すことで認知再構成、行動活性化)
      • 悩んでいるというのは具体的にどんな点ですか?
      • もうすこし私にわかるように説明してくれませんか?
      • 諦められない理由を3つほどリストするとどうなるでしょう?(この質問により考える)
      • 今からの職探しは何%くらい無理なのですか? (85%と答えたら、15%の部分のお話をしましょう)
  • 閉ざされた質問 特徴 答えがひとつ、話題が広がらない
  • 開かれた質問 いろいろな返答がでてきて、話題が広がる
  • ソクラテス式 焦点がしぼられるので、さらに詳しい答えが期待できる 
  • ソクラテス式質問法のポイント
    • まず相手を支持しましょう
    • 相手ときちんと会話しながら進めましょう
    • ソクラテス式質問をする焦点を定めましょう
    • 相手からきちんとフィードバックをもらいましょう
  • ソクラテス式の常套手段
    • 問題、感情、認知、身体、行動がより明らかになるような質問
    • 感情 その時、なにを感じたのでしょうか?
    • 身体 その時、なにか身体に変化がありましたか?
    • 思考 その時、なにか思い浮かびましたか?
    • 行動 その時、どんなことをしましたか?
    • 問題、そのことをもう少し具体的にお話いただくとどうなりますか?