• ACTが介入する問題は、大別すると、1「言語による問題解決(特に、不快な状態を排除することが問題解決である場合)」の習慣が過度に頑なで広範囲に渡っていること、2生活習慣が本人の「大切にしていること」を軸として展開していないことである。そして、ACTの究極的な目的は、生活習慣が本人の「大切にしていること」を軸として展開していくことである。その目標を達成するには、1の問題を逓減することが必要になってくるのである。またACTは、痛みの軽減を目標としない
  • ACTのトリートメントはアクセプタンス(とマインドフルネス)のプロセスとコミットメント(と行動変容)のプロセスから構成されている
  • その2つのプロセスが促進された状態を心理的柔軟性(psychological flexibility)と記述している
  • この心理的柔軟性とは、言語に過度にとらわれることなく、(特に、過去や未来、自己や他者に対して)、事実や現実そのものを過不足なく受け止め、どのような状況においても自らの価値(大切にしていること)にもとづいて、より現実的で活動的な生活や人生を送ることができる、ことを意味している

実証に基づく心理トリートメント研究開発・普及促進センター