- 2009/1 本邦における慢性疼痛の実態を把握する目的でおこなったインターネット調査
- 20-79歳の20044名
- 慢性疼痛の点有病率 22.9%
- 過去一年間に医療機関や整骨院等へいったのは55.9%
- 病院・診療所受診者における治療満足度では、45.2%が不満
- EQ-5Dの国民平均は0.85、痛みにない人の平均は0.96
- 危険因子
- 西欧諸国では、人間工学的アプローチのみでは腰痛対策が立ちいかなくなった背景から、心理社会的要因の関与が重要視されるようになった
- 支障度の高い腰痛の危険因子 (findings in JOB study & CUPID study)
- 人間工学的要因
- 新規発生 持ち上げ・前屈み動作が頻繁 25kg以上の持ち上げ動作
- 慢性化 20kg以上の重量物取扱 and/or 介護作業に従事(持ち上げ・前屈み・捻り動作が頻繁)
- 心理社会的要因
- 新規発生 職場の人間関係のストレスが多い、過労働時間が60時間以上
- 慢性化 仕事の低満足度、上司のサポート不足(人間関係のストレスが多い)、過労働時間60時間以上、家族が腰痛で支障をきたした既往、抑うつ、身体化徴候
- 肥満は危険因子
- 安静について
- JOB study 安静群が翌年に「ぎっくり腰」を3倍以上のリスクで再発しやすい傾向にあった。加えて安静群の方が複数回再発を繰り返し安く、かつ慢性化する傾向にあった