厄介な痛みを主訴とする患者への対応

松山幸弘 厄介な痛みを主訴とする患者への対応  整形外科 2012;63(10):1032

  • 難治性疼痛を治療することは容易ではなく、根気がいる。私達治療する側の心構えとして大事な点を3点あげる
    • 局所所見や画像所見が陰性でも、患者の痛みを否定する発言は避けるべきで、「この痛みは相当辛くて大変でしょうね」と痛みに共感する姿勢を忘れてはならない
    • 決して治療法がないとはいわない。外来へ来た時には必ず次の解決策があることを話す。たとえば薬の増量にしても薬をかえるにしても、これでなおるかもしれないと期待をもたせてあげるべきである
    • 笑顔と笑いで対応する。楽観主義者でいること、治療する側が暗い顔をしていては患者はもっと暗くなる。つらいのは患者である
  • 「人生苦労や失敗はあたりまえ、いつも笑顔で柔軟に。100%を望まなくていい。なんとかなるさ」。なんときき心地のよい言葉であろうか。この言葉を思い出して仕事を、そして人生を大いに楽しもう。