慢性非特異的腰痛における運動器リハビリテーションの役割

星野雄一 慢性非特異的腰痛における運動器リハビリテーションの役割 Monthly book orthopedics 2012;25(7):93-97

  • 原因をスッキリとは説明しにくい非特異的腰痛は、言葉を尽くして説明する必要がある。
  • 腰痛の85%は原因のはっきりしない非特異的腰痛であること、調べた結果から少なくとも癌や脊椎炎など進行するような厄介な病気は否定的できること、定期的な運動習慣が効果的であること、などを納得させるための説明が必要である
  • また高齢者にたいしては、「歳だから仕方ありませんね」ではなく、「年齢のせいなので治すのは難しいが、楽にするために一緒に頑張っていきましょう」という励ましが重要となる
  • ある程度の腰痛は種々の対策でだましだまし付き合っていくのが人生と、なかばあきらめの境地あるいは開き直り、良く言えば受容的態度をとることができるようになってくれば、しめたもので、同程度の腰痛であっても脳での痛みの感じ方は半減していると推察できる