- 作者: 小川節郎
- 出版社/メーカー: 南山堂
- 発売日: 2010/04/10
- メディア: 単行本
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- 神経障害性疼痛
- IASP 1990
- pain initiated or caused by a primary lesion or dysfunction in the nervous system
- 神経系の一次的な損傷、あるいはその機能異常が原因となって生じた疼痛
- 一般臨床的には「末梢神経や中枢神経系を含む生体組織の損傷が修復された後に持続する難治性の激しい痛みのこと」と理解されている
- IASP 神経障害性疼痛を専門とする小委員会 (neuropathic pain special interest group;NeuPSIG) 2007 Treede et al
- pain arising as a direct consequence of a lesion or disease affecting the somatosensory system
- 体性感覚系に影響を与える損傷や疾患の直接的結果として生じている疼痛という新定義を提案している
- p110-114 心理療法 ―心理面への配慮
- 身体因子と心理因子を区別することは、神経障害性疼痛をはじめとする慢性疼痛において臨床上重要でなく、この2因子は相互に影響を与え合うものであることを理解して診療を進めることが重要である
- 疼痛の遷延―恐れ、不安、―苛立ち、反抗的な態度、失望への心理因子が悪化
- 痛みを自己管理しようとしよう意思(coping)を失わせ、痛みの増悪を避けるために過度な日常生活の行動制限を引き起こす
- 精神ストレスと痛みの相関 睡眠障害や食欲不振、孤独感自暴自棄―自殺のリスク
- suffering 「自分の身体に期待するような状態と実際の状態が異なる時に感じる、自分の身体に対する苦痛、不信感や身体の障害に対する怯え」のこと、痛みをもつ患者では痛みそのものが自分の身体への期待・認知を歪ませることに続いて、痛みの突発性・治療抵抗性が重篤なsufferingを引き起こす
- sufferingは痛みの治療対象として最も重要で、医療者が個々の患者のsufferingをよく理解すると同時に、それを患者にも理解させることが重要である
- 疼痛行動 疼痛患者が他者に自分が痛みをもって困っていることを示すための行動の総称
- 痛みの心理因子に対する治療アプローチ
- 痛みとの付き合い方を患者に理解させる
- coping 痛みがあってもーーできるというような日常生活における痛みとの付き合い方を学習する
- オペラント条件づけ
- 認知行動療法