2011年に読んだ本のなかから10冊、およびそこからの引用 1-5
- 作者: 佐々木紀彦
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2011/07/08
- メディア: 単行本
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- 日本人 リスクを取らないと揶揄されるが、小さなリスクを極度におそれる、おおきなリスクを知らず知らずのうちにとってしまう、すなわちリスクの大きさを的確に測るのがうまくない
- 歴史を学ぶ 1 今を的確に理解できる 2 戦略構築に役立つ 3将来を見通すための助けになる
- マクナマラの教訓 敵の身になって考えよ 理性は助けにならない 自己を超えた何かのために 効率を最大限に高めよ 戦争にも目的と手段の釣り合いが必要だ データをあつめよ 目に見えた事実が正しいとはかぎらない 理由付けを再検証せよ 人は善をなさんとして悪をなす 決してとは決して言うな 人間の本質は変えられない
- 陸奥宗光しかり小村寿太郎しかり、日本の歴史に置いてい名外交官として名を刻んでいる人間に、相手の善意を期待するお人好しはいません。
- チャーチル 平和は、ありきたりの言葉で表現された善意の願望とか、関係諸国の非難決議や外交的制裁とか、まして軍備を破棄することによっては守れない。平和を守るのに必要なのは、真剣な思考であり、経験に学ぶ能力と先見性であり、そして軍事力に支えられた勇気である
- チャーチル 日英同盟を破棄したことはイギリス外交の大きな失敗です。あれが存続しておったら、今度の世界大戦の様相も非常にかわったろう。しかし当時のアメリカがその破棄を強く迫ったのでやむえなかったけれども、やはりイギリス外交のあやまりでありました。
- 学問、ビジネス、政治などの分野で、日本が米国に勝てない最大の理由は、日本人のインプットの量と質の低さと知を集団で高める技術の低さにある
- 知識習得の王道 良いソムリエに良書を紹介してもらい、それを徹底的に読み込み、その内容について書いたり、他人と議論しながら頭を整理していくこと
- 作者: 加藤 恭子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/12/07
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- 日本には世界一の一般人がいる
- 日本の致命的な欠点は、世界へ向けての発信力が弱いということである。言挙げず、人間皆同じ 自らが行いを正し、誠意を暗黙のうちに示せば、相手は解ってくれると思う。雄弁は力なりの正反対である。そしてその雄弁力にかけるために、外の世界でどれほど損をしていることか
- 作者: 岡田斗司夫
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/02/25
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- みんながそうするものだと考えている事柄の集大成がこそがパラダイム
- そう考える以外ありえないように影響することを洗脳
- 影響とは、多くの人々の価値観を、ある一定方向へむかわせようとすること
- 高度情報社会とは、情報の数が増えることではない。一つの情報に対する解釈が無限に流通する社会である
- メディアの本質 意味の伝達でなく、意味の強制だ
- 近代 誰もが豊かになるために競争する社会
- これから 誰もが他人に影響を与えることを競争する社会
- これから重宝されるのは情報の整理屋
- 自分の気持ち至上主義
- 結婚の解体 家族の解体
- 物不足時間あまりの中世
- 物不足 ネットによる情報あまりの時代
- 作者: 岡本薫
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2011/03/11
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- ゴーン
- 日本人マネジメントの欠陥 予測と希望の混同
- 日本人はイメージに流されて現実を見誤りやすい
- 事の本質は、人はその欲求の方向にしか動かない
- 朝青龍 品格というモラルはルールではない
- 要するに日本は、自由も民主主義も機能しない国であり、自由やルールや権利や責任が理解されていない国なのだ。超ルール的正義としての世間様モラル基準が支配する国なのである
- 自分は現実を完全には把握できていないだろうという認識を常に持て
- 日産自動車は、なぜ日産の車が売れなくなってきたか、という原因を特性せずに対策を講じていた
- モラルハザードは安心館がもたらす気の緩みという意味であり、倫理やモラルとは無関係の概念である。日本人の多くは倫理観の欠如と勘違いしている
- 意識や心に原因をもとめてしまうと、そこで思考が停止してしまい、システムに関する原因がみえなくなる
- 特になにもしていない、は因果関係をつかんでいない証拠
- いつまでにがなければ目標とはいえない
- 切り捨てるものもきめないとだめ
- よいマネジメントとは、すべての人々がその欲求の方向にむかっていくと、全体が自然に目標の方向にむかっていくというもの
- 人の意識は結果として変わる
- 政治とは経済問題を倫理問題にすり替える技術のことだ
- 日本国内でなんらかの対立が生じたときは、世間の人々やマスコミからかわいそうと思われたほうが勝ち
- 上が横暴より、上が決めないという問題
- 軍事マネジメントでは英雄の活躍で勝った作戦は失敗
- アセスメント 事前によしあしをきめる
- エヴァリュエーション 事後に良し悪しを検証する
- アプリシエーション 事後によきものと認める
- リスクとは将来の不確実な危険の存在
- クライシス 現在の明白な危機の存在
- クライシスマネジメント 情報と権限の集中が大事
- リスクマネジメント 達成不可能な目標への対応
- リスクマネジメントの三原則
- 悪いことはある確率で必ずおこるという前提にたつ
- 悪いことがおこる確率をできるだけ下げるという努力をする
- 悪いことが起こった場合の対応をあらかじめ準備しておく
- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: ミシマ社
- 発売日: 2011/02/25
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- 真の国力というのは、「勝ち続けることを可能にする資源」の多寡で考量するものではない。「負けしろ」を以て考量するのである。
- どれほど外交内政上の失策を犯しても、どれほど政治的無策が続いても、それでも法治が継続し、内戦がおこらず、テロリスト集団が形成されず、略奪や犯罪が横行しない「民度的余裕」において、日本は世界最高レベルにある。
- 中国の反日デモは国内(あるいは党内)事情によって火をつけられたり、消されたりする
- 日本と比較してもしようがない他国の成功事例を世界標準として仰ぎ見、それにキャッチアップすることを絶えず使命として感じてしまうという辺境人マインドこそが徹底的に日本人的なものであり、そのことへの無自覚こそがしばしば日本の失敗にお原因となっているという事実を彼らが組織的に見落としている点である
- 武烈天皇の後に王位継承者がいなくて、応神天皇5代の孫という継体天皇が即位
- 王道と覇道 王道 仁徳にもとづく統治 覇道 武力権謀による支配
- アメリカは日本を開国した後、南北戦争に突入 そのすきにイギリスとフランスがきた
- 清朝の滅亡以来全中国が団結した時期は存在しない
- 政治的立場を超えて、年齢性別を超えて、階級出自を超えて、国民的統合を実感できるような歴史的出来事をもっていない
- 戦後全国民がひとしく困窮 関川夏央 共和的な貧しさ
- 統治の要諦は国土の維持、通貨と民生の安定につきるわけですから、それが守れるならどのような権謀術数を駆使してもいいと僕は思います。