認知行動療法

金筑優 認知行動療法 Monthly book medical rehabilitation 2011;138:9-15

  • 行動療法のABC理論では、ターゲットとする行動について、どのような場面(A)で、どのような行動(B)が起こり、どのような結果(C)が生じているか分析する。認知療法ABC理論では、ネガティブな感情や行動(C)は出来事(A)によってではなく、出来事のとらえ方つまり認知(B)によって生じるとする
  • 認知行動療法は、「現実的で短期的な問題に焦点をあて、クライエントが当面の問題に有効に対処していくように援助することを目標とする」(鈴木、神村)
  • 認知行動療法の変遷
    • 第一世代 1950- Pavlov レスポンデント条件付け、Skinner オペラント条件付け、
    • 第二世代 1970- Ellis, Beck
    • 第三世代 1990- アクセプタンス、マインドフルネス
  • 行動療法におけるABC理論
    • 行動療法におけるABC理論を臨床場面で活用するためには、ターゲットとなる行動について、どのような場面(A)において、その行動(B)が生起し、どのような結果(C)になっているかを分析とすることがまず必要となる。これを機能分析という
  • 認知療法におけるABC理論
    • Ellisは、悩み(C)は、出来事(A)ではなく、その出来事のとらえ方、つまり認知(B)によって生じるとしている。
    • Beckは、ここでいう認知(B)に3つのレベルを想定した。より表層に現れる「自動思考」、より深層にある「信念」および信念から自動思考を生じさせる「推論の誤り」である。
    • 認知変容の技法 認知的再体制化、自己教示訓練、メタ認知