CRPSとニューロパシックペイン

齋藤繁 CRPSとニューロパシックペイン  Bio Clinica 2008;23:411-415

  • CRPS type I 四肢の比較的大きな神経の損傷後に起こる激しい痛みを特徴 type II (RSD) 直接的な神経損傷がはっきりしないものを含合
  • 局所の固定と不動化がCRPS発症に関係すると報告されている
  • 不動化の過程で脳脊髄の知覚伝導路と運動制御回路のミスマッチが発生し、侵害刺激受容の中枢回路にも変化を生じると考えられる
  • 神経損傷後に慢性痛が発生するメカニズム
    • 一次求心性侵害刺激受容ニューロンの興奮性増大
    • 抑制性ニューロンの減少による侵害受容伝達経路の興奮性増大
    • 脊髄および脳の知覚中枢における情報処理機構の変容
    • 交感神経系による異常な一次求心性侵害刺激受容活動の促進
    • 神経線維および細胞体の損傷あるいは炎症後の異常な再生と神経伝達物質受容体の異常発現
    • 脊髄におけるグリア細胞の活性化